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来年1月にRCEP発効、日本は「韓中と初のFTAに期待」

来年1月にRCEP発効、日本は「韓中と初のFTAに期待」

Posted November. 05, 2021 08:41,   

Updated November. 05, 2021 08:41

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来年1月から、中国や日本など10カ国間で地域的包括的経済連携協定(RCEP)が発効し、日本で経済活性化への期待が高まっている。RCEPの発効を受け、日本の国内総生産(GDP)は2.7%上昇するだろうという予測も出ている。韓国もRCEPに署名したが、まだ国会批准が終わっておらず、来年1月の発効国には含まれていない。

日本外務省は、「豪州とニュージーランドが2日、RCEP協定を批准し、発効条件が満たされた」とし、「来年1月1日から日本、中国、豪州、ニュージーランド、シンガポール、ベトナム、タイ、ブルネイ、カンボジア、ラオスの10カ国でRCEPが発効する」と3日発表した。韓国をはじめインドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピンの5カ国はまだ批准書を寄託していない。

RCEPは、加盟国間で相互関税を引き下げ、域内通商を活性化させる多国間自由貿易協定(FTA)だ。15カ国の署名国がすべて批准を終えれば、RCEPは米国が抜けたまま11カ国が参加する包括的・漸進的な環太平洋経済パートナー協定(CPTPP)より規模が大きい世界最大のFTAになる。全体貿易規模は2019年基準で5兆6000億ドル(約6600兆ウォン、全世界の31.9%)、GDPは26兆ドル(30.8%)、人口は22億7000万人(29.7%)だ。RCEPは、韓中日3国が参加し、今後発展の可能性が高い東南アジア諸国連合(ASEAN)が含まれたFTAという点で注目を集めている。

日本政府の報道官の松野博一官房長官は4日、記者会見で「世界の成長センター地域と韓国の連結で今よりもっと経済成長に寄与するだろう」とし、「(日本が)主導的な役割を果たしていきたい」と述べた。

日本経済新聞は、「日本が韓国、中国と結んだ初のFTAが動き始める」とし、「日本のGDPを約2.7%押し上げる効果が見込まれる」と分析した。読売新聞は「参加国は経済回復への期待が高まる一方、アジア太平洋地域の通商分野で主導権を握ろうとする中国に対する警戒も高まっている」と伝えた。

インドもRCEPへの参加を打診したが、最終的な署名から外された。中国との貿易で赤字に苦しんできたインドは、安価な中国製品の攻勢が激しくなることを懸念して参加しないことにした。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com