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COP26閉幕、石炭火力の段階的削減で一致…「廃止」から後退

COP26閉幕、石炭火力の段階的削減で一致…「廃止」から後退

Posted November. 15, 2021 08:34,   

Updated November. 15, 2021 08:34

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世界各国が石炭火力発電を段階的に減らしていくことで合意した。13日(現地時間)に閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で採択された「グラスゴー気候協定」に含まれた内容だ。COP合意文に石炭など化石燃料の規制が反映されたのは初めて。

国連とCOP26主催国の英国が発表したグラスゴー気候協定には、石炭火力発電の段階的削減のほかにも、△世界の気温の上昇を1.5度に抑える努力の追求、△化石燃料への補助金の段階的廃止、△来年に各国が温室効果ガス削減目標(NDC)を再検討すること、△2025年までに途上国に対する気候対策への資金支援を倍増させることなどが含まれた。約200国が12日までの会期を1日延長し、難航の末に全会一致で採択した。

核心は「(温室効果ガスの)排出削減対策がとられていない石炭火力発電を段階的に削減し、非効率的な化石燃料補助金を段階的に廃止する努力を加速する」という条項(36条)だ。ロイター通信は、「地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量の約40%を排出する石炭について、COP協定で公式に言及されたこと自体が大きな成果」と伝えた。ただし、石炭火力発電の廃止まで議論したものの、最終的に段階的な削減で合意するなど一部条項が後退したため、環境団体は「中途半端だ」と批判している。

各国は来年の会議までにNDCを提出しなければならない。現在、各国が提出した目標どおりなら、世界の気温上昇を産業革命前からの1.5度以内に抑えるという目標を上回り、2.4度上昇するとみられるためだ。韓国は、「1.5度目標」以内のNDC(2018年対比40%削減)を提出しており、大きな影響は受けない見通しだ。


パリ=キム・ユンジョン特派員 ソン・ヘミ記者 zozo@donga.com · 1am@donga.com