クリスティアーノ・ロナウド(36、ポルトガル)がいないワールドカップ(W杯)を想像できるだろうか。
ポルトガルは15日、ホームのポルトガル・リスボンで行われた2022カタールW杯欧州予選A組最終第8戦で、セルビアに1-2で逆転負けした。第7戦まではセルビアと勝ち点17で並んだが、得失点差で1点上回っていたポルトガルは、同日の敗北で組首位を奪われた。さらに、W杯本大会出場権までセルビアに渡された。欧州予選は各組1位だけが本大会に出場できる。各組2位の10チームとUEFAネーションズリーグ上位2チームの12チームは、来年3月のプレーオフで残りの3枚をめぐって激突する。
ロナウドは2006ドイツW杯から2018ロシアW杯まで4大会連続でW杯本大会に出場している。ロナウドの年齢を考慮すれば、カタールW杯が最後のW杯になる可能性が高い。6大会連続のW杯出場を狙うポルトガルは、先の2大会でも苦戦しながら本大会に出場している。ロシアW杯予選ではスイスとの最終戦で2-0で勝ち、辛うじて本大会出場権を手にした。ブラジルW杯予選はさらに劇的だった。ポルトガルは、スウェーデンとのプレーオフ第2戦でロナウドがハットトリックを決め、3-2の逆転勝ちを収めて本大会に出場した。
試合終了後、ロナウドは怒りを隠さなかった。ポルトガルのフェルナンド・サントス監督がロナウドに握手しようと手を差し出したが、ロナウドは両腕を広げて激怒した。その後も、しばらくグラウンドに座り込んで競技場を離れることができなかった。ロナウドは、「ポルトガルと国民のために、もう一度W杯でポルトガルの存在感をアピールしたい」と話した。
セルビアは1-1で拮抗した後半45分、アレクサンダル・ミトロヴィッチが劇的な逆転決勝ゴールを決め、2回連続のW杯出場を決めた。
B組のスペインは、スペインのセビリアで行われたスウェーデンとの最終第8戦で1-0で勝ち、12回連続の本大会進出を決めた。H組のクロアチアは、クロアチアのスプリトで行われた第10戦で、ロシアを1-0で下して組1位だったロシアを抜いて本大会に出場した。早くも本大会出場を決めたJ組のドイツはアルメニアに4-1の圧勝を収めた。
W杯本大会出場が決まった欧州チームは、セルビア、スペイン、クロアチア、ドイツ、フランス、ベルギー、デンマークの7チーム。
金東昱 creating@donga.com