Go to contents

生産者物価が13年ぶり高い上昇率、12ヵ月連続上昇

生産者物価が13年ぶり高い上昇率、12ヵ月連続上昇

Posted November. 20, 2021 08:18,   

Updated November. 20, 2021 08:18

한국어

国際原油価格と原材料価格の高止まりが続き、先月の生産者物価が13年ぶりに高い上昇率を示した。生産者物価は1ヵ月ほどの時差で消費者物価に反映されるため、9年ぶりに初めて年間2%台の物価上昇率が現実味を帯びてきた。

19日、韓国銀行(韓銀)によると、10月の生産者物価指数は112.21で、前年比で8.9%上昇した。これは2008年10月(10.8%)以降、13年ぶりの高い上昇率だ。生産者物価は昨年11月以降12ヵ月連続で上昇し、この10年で過去最長の記録となった。指数は今年4月から7ヵ月連続で過去最高を更新している。

国際原油価格と原材料価格の高騰が生産者物価を押し上げた。品目別では、石炭や石油製品が前年比85.6%上がったが、このうち軽油は102.6%値上がりした。第1次金属製品は36.4%も上昇した。農産物価格は4.4%下落し、農林水産品物価は2.6%上昇に止まった。このうち、鶏肉(50.7%)、豚肉(13.7%)の価格上昇の勢いは速かった。サービス品目の中では、宅配(20.6%)、道路貨物運送(3.5%)などの運送コストが大きく跳ね上がった。

生産者物価が上がれば、消費者物価もそれに追いつくため、2%台の消費者物価の上昇率は来年初頭まで続くだろうという見方が説得力を得ている。ただ、韓国銀行のチェ・ジンマン物価統計チーム長は、「11月の国際原油価格と原材料価格の上昇傾向がかなり鈍化する傾向を見せており、今後上昇幅は縮小する可能性がある」と見込んだ。

各企業では生産コストが膨らむと、収益性の悪化を懸念し、製品の値上げカードをいじっている。同日、全国経済人連合会傘下の韓国経済研究院が市場調査専門機関・モノリサーチに依頼して、売上高上位500企業のうち、半導体、自動車、石油化学、コンピューター、移動通信機器など12の製造業種100社を対象に、原材料価格の上昇の影響を調査した結果によると、これらの企業の今年の原材料購入価格は昨年に比べて平均18.6%上昇した。

昨年より今年の原材料の購入費用が増えた企業の83.5%が、「営業利益が下落した」と回答した。これらの企業の営業利益は、平均5.9%下落したものと集計された。今年、原材料購入コストが増えた企業の34.1%は、「製品価格の値上げでこれに対応したか、対応する方針だ」と答えた。企業各社は、製品価格を平均13.8%値上げするものと調査された。各企業は、原材料価格の上昇が来年第2四半期(4~6月)まで続くと予想し、価格引き上げに悩む企業が増えると予想される。


朴熙昌 ramblas@donga.com · 林賢錫 lhs@donga.com