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三星バイオ、「モデルナワクチン」の生産許可を取得

三星バイオ、「モデルナワクチン」の生産許可を取得

Posted December. 15, 2021 08:37,   

Updated December. 15, 2021 08:37

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三星(サムスン)バイオロジックスが韓国国内で生産するモデルナの新型コロナウイルスワクチンが、正式品目の許可を受けた。今後、国内販売はもちろん海外輸出も可能になり、本格的な「グローバルワクチンハブ」へ飛躍する準備を終えた。

三星バイオロジックスは14日、米モデルナの新型コロナワクチン「スパイクボックス株」について、食品医薬品安全処から製造販売品目の許可を得たと発表した。国内でメッセンジャー・リボ核酸(mRNA)方式のワクチン生産が許可されたのは今回が初めてだ。

三星バイオロジックスは最近、米バイオ社のグリーンライト・バイオサイエンスと新型コロナmRNAワクチンの原料医薬品(DS)の委託生産契約も交わした。今後、原料から製品の生産まで、新型コロナワクチンの生産の全過程を直接手がけることができると見られる。

バイオ医薬品の委託開発生産(CDMO)の拡大に向けた攻撃的な投資も続けている。三星バイオロジックスは現在、仁川松島(インチョン・ソンド)に25万リットル生産規模の第4工場を建設しており、第5工場と第6工場の建設計画も推進している。第4工場が完成すれば、バイオ医薬品の生産規模は計62万リットルあまりで、CDMO分野の圧倒的なグローバルトップに躍り出ることになる。

バイオ分野で三星が目立つ成果を出しているのは、バイオ分野で「第2の半導体神話」を創出するという李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長の強い意志が反映されたためという分析が出ている。実際、李副会長は8月の仮釈放後、経営活動を開始し、モデルナワクチンの生産を最優先に手がけてきた。8月にモデルナの最高経営陣とのテレビ会議に直接出席し、先月、米国出張中にもモデルナのヌーバー・アフェヤン取締役会議長と直接会い、コロナワクチン関連の協力や今後の協力案について意見を交わした。

一方、英アストラゼネカ(AZ)も14日、三星バイオロジックスと交わしたバイオ医薬品委託生産契約を拡大すると明らかにした。業界によると、三星バイオロジックスは今年に入って、AZの新型コロナ抗体治療剤「Evusheld」を生産してきたが、今回の契約で来年から免疫抗がん剤「イミフィンジ」の生産も引き受けることになったという。

Evusheldは、新型コロナの予防や治療に使われる長期持続型抗体製剤の複合剤だ。まだ国内で許可されていないが、米食品医薬品局(FDA)から新型コロナ予防のために緊急使用承認(EUA)を受けた最初の抗体製剤だ。イミフィンジは、韓国を含め多数の国で肺がん治療剤として許可を受けている。


金聖模 mo@donga.com