朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対する特別恩赦案が今月24日の閣議で可決され、朴前大統領が31日0時に釈放された。朴前大統領の側近らは、朴前大統領が滞在する場所や治療費などについて苦心しているという。
通常、赦免執行は拘置所や刑務所から出所する形で行われる。しかし、朴前大統領は先月22日からソウル江南区(カンナムグ)の三星(サムスン)ソウル病院に入院し、治療を受けているため再入監せず、矯正当局の関係者が病院から撤収する方式で釈放された。朴前大統領は今後も、少なくとも1カ月間は病院で治療に専念するという。肩の疾患や椎間板ヘルニアなどの持病や歯科、精神健康医学科などの治療を受けている。
しかし、膨大な治療費が負担になり、朴前大統領の側近たちは悩んでいるという。目下のところ、泊まる場所もない。朴前大統領の内谷洞(ネゴクドン)の自宅は、検察が罰金や未納追徴金を執行するために差し押さえた後、公売に渡した。側近の柳榮夏(ユ・ヨンハ)弁護士が、朴前大統領が滞在する場所を探しているという。朴前大統領の弟の朴志晩(パク・ジマン)EG会長も滞在場所を探しているが、朴前大統領が受け入れるかどうか確かでないという。
朴前大統領の赦免を翌日に控え、最大野党「国民の力」の尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領選候補は、「大きく歓迎する立場であり、もう少し早く出てこなければならなかったのではないかと思う。早い快癒を願っている」と明らかにした。また尹候補は、「朴前大統領の健康が回復すればお会いしたい。もう少し待ってみる」と述べた。30日、与党「共に民主党」は公式反応を出していない。
朴前大統領の支持者数百人は30日午後7時から、三星ソウル病院前で赦免を歓迎し、快癒を祈る集会を開いた。三星ソウル病院前の歩道には、支持者から送られた数百個の花輪が置かれていた。
裵碩俊 eulius@donga.com · 全主榮 aimhigh@donga.com