米国のハリス前駐韓国大使(写真)は、文在寅(ムン・ジェイン)政府が推進する韓国戦争の終戦宣言について、「終戦宣言に署名した翌日に果たして何が変わるのか自問する必要がある」と述べた。
ハリス氏は4日(現地時間)、ワシントン・タイムズ財団の主催で開かれたオンラインのセミナーで、「終戦宣言は平和協定ではない」とし、「私は常に終戦宣言があると考えてきた。それは休戦協定と呼ばれ、数十年間うまく作動してきた」と指摘した。非核化を前提とした平和協定とは違い、終戦宣言は休戦協定と大差がないということだ。
ハリス氏は、韓米合同軍事演習についても、「北朝鮮との対話が、脅威に対応する能力を犠牲にする見返りに行われてはならない」と批判した。また、「ただ北朝鮮が交渉の場に出てくるようにするために(北朝鮮に対する)制裁や軍事演習を緩和してはならない。これは失敗への道だ」と強調した。
米国防総省のカービー報道官は4日(現地時間)、韓米連合作戦計画に中国への対応が含まれなければならないという主張があることについて、「(昨年12月に韓国で開かれた)韓米定例安保協議(SCM)でのオースティン米国防長官の発言を思い返してほしい」と述べた。オースティン氏は当時、「域内の関心事を解決するために同盟の焦点を広げる方法を話し合った」と述べた。一部では、韓米連合作戦計画に中国問題が含まれる余地を残したのではないかという見方もある。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com