カザフスタンでデモ隊が空港侵入、アシアナ航空の搭乗客が足止め

カザフスタンで燃料費の高騰など経済難を機に抗議デモが起こった。デモ隊はアルマトイ空港に侵入し、５日（現地時間）、空港に到着したアシアナ航空の乗客と乗務員約７０人が空港で足止めとなった。同日午後８時頃、アルマトイ空港に到着した搭乗客と乗務員は計７７人で、このうち韓国人乗客は２９人、乗務員は８人だ。韓国人乗客と乗務員は、空港内の待合場所で夜を明かし、６日に現地のホテルに移動した。

ロイター通信などによると、デモ隊は５日午後８時頃、アルマトイ空港を襲撃した。これにより、すべての出国の航空便が運休になるなど空港の運営がストップし、現地に到着したアシアナ航空の搭乗客は入国手続きを行うことができず、空港を出ることができなかった。彼らは翌日の６日午前、デモ隊が解散した後、各国領事館や航空会社関係者の引率によってホテルなどに移動した。アシアナ航空は、「空港と給油状況を考慮して、乗客の帰国措置などを検討している」と明らかにした。

カザフスタン国営メディアなどによると、特殊部隊が投入され、空港内のデモ隊を鎮圧し、この過程で軍人２人が死亡した。

現在、カザフスタンには韓国人約９４０人が滞在しており、最大都市アルマトイには約６４０人が居住している。カザフスタン政府は、アルマトイに５日から１９日まで２週間の非常事態宣言を出した。この期間、午後１１時から午前７時まで通行が禁止され、市内の出入りも制限される。

　

駐アルマトイ韓国総領事館は、デモ発生の可能性がある地域の訪問を控えるよう求めた。外交部関係者は、「アルマトイ空港にいた韓国国民全員がホテルまたは自宅に移動した」とし、「現在まで韓国国民の被害状況は確認されていない」と明らかにした。


キム・ミン記者　ピョン・ジョングク記者 kimmin@donga.com · bjk@donga.com