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パキスタン北部で雪景色見に来た観光客が大雪で立ち往生、少なくとも22人死亡

パキスタン北部で雪景色見に来た観光客が大雪で立ち往生、少なくとも22人死亡

Posted January. 10, 2022 08:31,   

Updated January. 10, 2022 08:31

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パキスタンで、雪景色を見に訪れた観光客数十人が、大雪のため車が道路で立ち往生し、車内に閉じ込められ、死亡した。8日(現地時間)、AP通信などによると、パキスタン北部マリー付近の道路で1メートルを超える大雪に見舞われて、車両数万台が立ち往生し、少なくとも22人が死亡した。

死亡した人の多くが家族連れの観光客で、子どもの被害も10人にのぼる。死亡者リストで、6人の子どもが皆15歳未満の家族や4人の友人グループ、2人の子どもがいる家族などが確認された。救助当局は、被害者の大半が凍死で、一部は一酸化炭素中毒が原因とみられると明らかにした。米メリーランド大学医学部のファヒム・ユヌス教授は、「車が雪に埋まって車の排気口が雪でふさがる場合、車内にいる人は臭いのない一酸化炭素を吸い込み、死に至る恐れがある」と説明した。

マリーは、高原地帯にある代表的な冬リゾート地で、異例の大雪が降って観光客が集まった。シェイク・ラシッド・アフマド内相は、「この20年間で最も多くの人が集まり、被害が発生した」と明らかにした。この地域には数日間で車両10万台が殺到し、ソーシャルメディアには雪景色を写した写真が多数投稿された。地元当局は旅行客数を発表して観光客の誘致に努めていたが、7日からの大雪で道路では立ち往生が発生した。パキスタン政府は8日、マリーを災害地域に指定した。

アフマド氏は、8日夜までに車両数千台を救助したが、零下8度の厳しい寒さのうえに膨大な量の雪で救助装備が進入できず、数千台が依然として立ち往生していると明らかにした。地元住民は孤立した人々に毛布と食べ物を提供し、官公庁と学校には臨時避難所が設けられた。


金民 kimmin@donga.com