世界最大の総合格闘技団体「UFC」で活躍している「コリアンゾンビ」チョン・チャンソン(35)が、再び世界王者に挑戦する機会をつかんだ。
UFCを専門的に取材するESPNのアリエル・ヘルワニ記者は12日、ツイッターに「4月9日(現地時間)に開かれるUFC273で、チョン・チャンソンとチャンピオンのアレクサンダー・ボルカノフスキー(34・豪州)がタイトルマッチを行う」と伝えた。UFC273は、米国ニューヨークのブルックリン・バークレイズ・センターで開催される。
当初ボルカノフスキーは3月6日にネバダ州ラスベガスで開催されるUFC272でマックス・ホロウェイ(31=米国・フェザー級1位)とタイトルマッチを行う予定だった。ところが、ホロウェイの負傷で対戦は流れた。代替選手を探していたボルカノフスキーは8日、インスタグラムに「コリアンゾンビ、勝負しよう」と書き込んだが、同日チョン・チャンソンもインスタグラムにチェックした後「もちろんだ!」とコメントを残して雰囲気を盛り上げた。
2011年にUFCデビュー後、トップクラスの技量を誇示してきたチョン・チャンソンは2013年8月、当時チャンピオンのジョゼ・アルド(36・ブラジル)と韓国人初で自身初となるタイトルマッチを行った。ゾンビのようにしつこくアルドと戦ったが、第4ラウンド途中に負った右肩の負傷で足を引っ張られた。
代打タイトル戦のチャンスだが、日程が見送られ、チョン・チャンソンとしては準備に余裕ができた。昨年6月にダン・イゲ(31=米国、フェザー級9位)と対戦(判定勝ち)したチョン・チャンソンは、試合中に肩を負傷してリハビリに専念してきた。昨年12月からスパーリング練習に突入した。12日、チョン・チャンソンはインスタグラムに「祝福のお言葉は、勝つまでお預けしたい」と意気込みを書き込んだ。
金培中 wanted@donga.com