北朝鮮が14日、再び慈江道(チャガンド)付近で弾道ミサイルと推定される飛翔体を東海(トンへ・日本海)に向けて発射した。北朝鮮は11日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が参観した中、同地域で最大速度が音速の10倍の極超音速ミサイルの最終発射実験を行った。それから3日後のミサイル挑発だ。バイデン米大統領の初の対北朝鮮ミサイル制裁に「強対強」で対抗するという対米警告であるとともに、今後さらに強力な挑発の大義名分づくりの狙いがあるという観測が流れている。
韓国軍によると、同日午後2時45分頃、慈江道付近から東海上に弾道ミサイルと推定される飛翔体2発が発射された。
北朝鮮は5日と11日にも、慈江道付近で、極超音速ミサイルを東海に向けて発射した。新年に入って半月も経たず、同地域で3回もミサイル「連鎖挑発」を強行したのだ。日本の防衛省と海上保安庁も同日午後2時55分頃、「北朝鮮で弾道ミサイルと推定される飛翔体が発射された」とし、東海、東シナ海、北太平洋付近の船舶に警戒令を発した。
韓国軍筋は、「これに先立つ2度の発射を含め、主に午前になされた挑発を昼間に強行したのは、ミサイルの種類を明確に示し、武力をアピールする狙いがあると見える」と話した。
今回の挑発は、バイデン政権の制裁に対する北朝鮮外務省の非難声明発表の半日後に行われた。北朝鮮外務省の報道官は同日午前、朝鮮中央通信に、「米国は我が国の正当な活動を国連安保理に持ち出し、非難騒動に加え単独制裁まで発動し情勢を故意に激化させた」とし、「我々はさらに強力ではっきりと反応せざるを得ない」と警告する談話を出した。
尹相虎 ysh1005@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com