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コロナの陽性率が1週間で3倍に、診断検査も過負荷

コロナの陽性率が1週間で3倍に、診断検査も過負荷

Posted February. 09, 2022 09:02,   

Updated February. 09, 2022 09:02

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新型コロナウイルス感染者の増加を受け、診断検査の段階から過負荷現象が本格的に現れている。感染判定の割合が急激に高まり、1日に分析できる遺伝子増幅(PCR)検査件数が大幅に減るだろうという懸念が出ている。さらに、感染者の増加に備え、選別診療所に自己検査キットを活用した迅速抗原検査を導入したことが、かえって混雑を起こしているという評価が出ている。

●陽性率の増加により検査処理の遅れが懸念

8日、疾病管理庁によると、同日の韓国国内の新型コロナ検査の陽性率は30.7%と集計された。選別診療所を訪れて検査を受けた人の3人に1人が、感染判定を受けたのだ。検査の陽性率は先月は1%台まで下がったが、3日に初めて10%を突破して以来、毎日上昇している。

防疫当局の内外からは、検査陽性率の増加を受け、従来の検体分析法を維持するのは難しくなったという評価が出ている。現在、国内では検体を5個ずつまとめて分析する「プーリングテスト」手法を活用している。陽性率が低い時は、この方法が検査効率性を高める。しかし、陽性率が20%を超えれば、5つを合わせた検体が陽性と出る可能性が高まり、結局、どの検体が陽性なのかを確認するため、再び全ての検体を個別に分析しなければならない状況になる。

このため、防疫当局は、検査方法を一括的に個別検査に切り替えるべきかどうか悩んでいる。有症状者や濃厚接触者など、陽性率の高い集団にはプーリングテストの活用を中止し、先制検査対象者など、陽性率の低い集団にのみ引き続きプーリングテストを活用することも検討している。中央防疫対策本部(防対本)の関係者は、「プーリングテストと個別検査を並行すれば、現在は1日に85万件の新型コロナの検査可能件数が減るだろう」とし、「どの程度減少するかは、状況を見なければ分からない」と話した。

●変わった検査システムでより長くなった待機ライン

3日から、全国の選別診療所では濃厚接触者や60歳以上のみPCR検査を受け、残りは自己検査キットで迅速抗原検査を受けている。変わった検査体系のため、かえって選別診療所はさらに混雑しているという反応が出ている。7日、ソウル市庁前のソウル広場の臨時選別検査所には、自己検査キットで検査を終えた約40人が、「陰性です」とアナウンスされるまで、検査所で15分間待っていた。放送が流れると、紙の陰性確認書が発給され、検査所を出た。この日まで8回も該当検査所で検査を受けた保育士のチョン某さん(26、女)は、「待機から検査完了まで1時間20分がかかった」とし、「自己検査キットで検査すれば、待ち時間が短くなると思ったが、相変わらず長く待った」と話した。

現場では混雑が激しくなり、1日の検査件数が減ったという声も出ている。ソウル広場の臨時選別検査所の関係者は、「検査体系の転換前は、多くは1日に約2000人が検査を受けていたが、最近は1300〜1400人程度が検査を受けている」とし、「自己検査キットで検査後、結果を待つ過程でかえって停滞が生じる」と話した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com