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脳を走らせろ

Posted February. 21, 2022 08:09,   

Updated February. 21, 2022 08:09

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「思考は内面化された運動だ」(ロドルフォ・リナス「夢見る機械の進化」)

私たちは動物だ。つまり、この言葉は生きるのに必要なすべてのものを、体を動かして手に入れなければならない存在だという意味だ。人間は、食べて、危険を克服し、パートナーを探すために絶えず動かなければならなかった。このような動きをつかさどるために、脳が誕生した。動きには、精巧な統制が必要だ。生存に必要な目標を設定し、次の行動を計画後、その行動を巡る損益まで計算して動く時点を決めなければならない。このため、脳は自分と自分を取り巻く環境を分析、予測しながら巨大な「考える機械」へと進化した。

皮肉なことに、脳機能を卓越に活用するようになった人間は、これ以上動かなくても生存可能な環境を構築するようになった。これ以上餌を求めて狩りに出たり、パートナーを探すために遠い道のりをさまよう必要はない。しかし、体が楽になったからといって、それだけ私たちの生活が楽になったわけではない。私たちは絶えず想定し、計画し、悩み、ストレスを受けながら生きていく。動いてこそ生きられる存在として生まれ、動かずに生きながら、動きをコントロールするために設計された脳の過度な副産物によって苦痛を受けているのだ。

このような悩みとストレスは、どのように解消すべきか。まず、もう少し動いてみなさい。地道に運動をしても、1日24時間のうち、わずか1、2時間に過ぎない。そのため、家の周辺の階段を上ろうが、会社の建物の散歩道を歩こうが、どんな方法であれ、常に動かなければならない。我々は、我々の体が設計された方式より、とんでもなく少なく動く生活を送っている。いくら頭の中で完璧に内面化された運動をするとしても、直接動かない限り、脳は停滞し、副産物はさらに出てくるしかない。私たちがもっと動けば、脳も動きの統制という本来の任務を果たすために、再び「健康に」動くだろう。