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Tシャツ姿のゼレンスキー大統領、「我々はひとりで国を守っている」

Tシャツ姿のゼレンスキー大統領、「我々はひとりで国を守っている」

Posted February. 26, 2022 08:21,   

Updated February. 26, 2022 08:21

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「我々と共に戦う国はないようだ。我々はひとりで国を守っている状況だ」

ロシアの地上軍がウクライナの首都キエフを包囲した25日(現地時間)午前0時。ウクライナのゼレンスキー大統領は、対国民演説をフェイスブックに載せた。

カーキ色のTシャツを着て、髭も剃らず、やつれた顔のゼレンスキー氏は、「今日、欧州27ヵ国に直接(ウクライナが)北大西洋条約機構(NATO)加盟国になることができるかと尋ねたが、回答がなかった」と述べた。そして、「ウクライナは自ら守らなければならない。我々はロシアもいかなるものも恐れない」と強調した。NATOは前日、ウクライナへの派兵計画はないとし、バイデン米大統領もウクライナの派兵は検討しない考えを明らかにした。

ゼレンスキー氏は、ロシアの侵攻直後、海外に逃避したといううわさを意識したのか、「私はキエフにとどまっている」とし、「収集した情報によると、敵の第1の標的は私だ。ロシアは国家首長を除去し、政治的にウクライナを占領する計画だ」と述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズは25日、「ウクライナ現代史で最大の危機」に直面したコメディアン出身のゼレンスキー氏が、「一度もリハーサルをしたことのない」戦時大統領の役を果たしていると伝えた。ゼレンスキー氏は2015年にドラマ「国民の僕」で、反腐敗運動で大統領になる教師に扮してスターダムにのぼり、その余勢で19年の大統領選で当選した。しかし、政府要職を自身のコメディスタジオの関係者で埋め、危機克服能力に対する疑念を生んだ。

ウクライナ政治評論家のマリヤ・ゾルキナ氏は同紙に、「ゼレンスキー氏は、ロシアと戦う意志もなく、戦時状況に準備のできた大統領でもなかった」とし、「ただし、ロシア軍が自身を標的にしたことを知り、それ相応の行動を見せている」と指摘した。


金民 kimmin@donga.com