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ロシア「3千億ドル凍結」、デフォルトを示唆

ロシア「3千億ドル凍結」、デフォルトを示唆

Posted March. 15, 2022 08:58,   

Updated March. 15, 2022 08:58

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ウクライナを侵攻したロシアがデフォルト(債務不履行)に陥るリスクが高まる中、ロシア政府も事実上、デフォルトの可能性を認めた。国際金融界では、1億1700万ドル(約1450億ウォン)の国債の利息の支払いが予定された16日がロシアの最初の危機だと見ている。利息の支払いができなければ、30日間の猶予期間を経て来月にもデフォルトが宣言される恐れがある。

ロイター通信などによると、ロシアのシルアノフ財務相は13日(現地時間)、国営テレビとのインタビューで、外貨準備高の約半分が西側の制裁で凍結状態にあることを初めて認めた。シルアノフ氏は、「ロシアの外貨準備高は6400億ドル(約794兆ウォン)だが、このうち3千億ドルを使うことができない」と明らかにした。また、「外貨準備高の凍結が解除されるまで、すべての債務をルーブルで返済する」と明らかにした。ドルで負債を返済できないため、年初に比べて約5割暴落したルーブルで返済するということだ。世界の投資銀行がこれを受け入れるかは未知数だ。ロイター通信は、ロシアが1917年のボルシェビキ革命以降、約100年ぶりにデフォルト事態を迎えるか注目されると報じた。

また、シルアノフ氏は、「西側がロシアと中国の貿易を制限しようと圧力を加えている」と不満を示した。中国の助けで、西側の制裁を克服するという考えを表わした発言だ。

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は同日、米CBSに、「ロシアのデフォルトをもはや『起きそうにないこと』と考えることはできない。ロシアは(負債を返済する)金はあるが、それに接近することができない」と述べた。ロシアがこれまで蓄積した外貨準備高の多くが、西側の制裁によって凍結状態であることを指摘したのだ。ゲオルギエバ氏は、「米国と西側の制裁がすでにロシア経済に深刻な衝撃を与えている。今年のロシアの深刻な景気低迷を予想する」とし、ルーブルの急落でロシア人の消費能力が急減したと指摘した。

格付け機関もデフォルトの可能性を警告している。フィッチは8日、ロシアの国債格付けをデフォルト直前の「C」に降格し、「デフォルトが差し迫った」と指摘した。世界銀行(WB)のカーメン・ラインハート首席エコノミストも10日、「ロシアのデフォルトが近づいている」との見方を示した。

ただし、今はロシアの債務規模が比較的大きくなく、ロシアと世界経済の関連性もあまり深くないことから、デフォルトが発生しても各国に及ぼす影響は制限的という意見がある。ロシアが1998年、モラトリアム(債務支払い猶予)を宣言した時は財政難だったが、今は金はあっても人為的な制裁で返済できないということも見逃せない。ゲオルギエバ氏も、この状況が全世界に金融危機を触発すると見るかとの質問に「今のところそうは見ない」と答えた。


兪載東 jarrett@donga.com