バイデン米政権が中国のロシア支援に警告を出した中、中国がロシアの米国債の海外隠匿を支援した情況が確認されたと、米外交専門誌フォーリン・アフェアーズが21日(現地時間)に報じた。ロイター通信は、バイデン氏が24日に欧州を訪問し、中国のロシア支援への対応を重要議題として議論すると報じた。
米シンクタンク「外交問題評議会」(CFR)のベン・ステイル国際経済学ディレクターとベンジャミン・デラ・ロッカ研究員は同日、寄稿文で、「ロシアが2018年と21年末の2度にわたって最大800億ドル(約97兆ウォン)規模の米国債を海外に隠した可能性がある」と主張した。
彼らは寄稿文で、ロシアが18年に、外貨準備高のうち米国債の保有規模を960億ドルから150億ドルに縮小したが、実際に売却した米国債は430億ドルにすぎなかったと指摘した。一方、同期間に、代表的な租税回避先であるケイマン諸島の国債保有量が200億ドル増加し、ベルギーにある国際決済機関ユーロクリアの国債保有量も250億ドル増えた。
ロシアがウクライナ戦争を準備した昨年12月にも、ユーロクリアの米国債保有量が470億ドル急増した。これは、ロシア中央銀行が「外国の中央銀行」に保有した通貨・預金が410億ドル増えたと明らかにした時期と一致すると、寄稿文は分析した。これを根拠に、ロシアが中国中央銀行の人民銀行(PBOC)に410億ドルを預け、人民銀行がこれをドルに換え、ロシアがこれをユーロクリアに隠匿した可能性を提起した。
ステイル氏は、「このような取り引き方式によって、昨年12月に人民銀行の通貨預金が130億ドル急増したことを説明することができる」とし、「海外に米国債を隠匿した場合、ロシアはいつでもドルを引き出すことができる」と指摘した。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com