栄光の再現か、昨季の雪辱か。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)の前回覇者チェルシー(イングランド)が、同大会最多優勝チーム(13回)のレアル・マドリード(スペイン)を7日、本拠地の英国ロンドンに迎えて、準々決勝第1戦を行う。両チームの対決は、6日に行われる今季準々決勝の中で最高のビッグマッチと言われている。昨季覇者と今季の優勝候補同士の正面対決だからだ。チェルシーは昨季の準決勝でR・マドリードを破って決勝に進んだ。チェルシーは昨季、栄光の再現を、R・マドリードは雪辱を狙っている。
両チームの試合は、気迫と貫禄の対決に圧縮される。チェルシーがティモ・ヴェルナー(26)、クリスティアン・プリシッチ(24)、カラム・ハドソン・オドイ(22)ら新鋭の覇気を武器にしている反面、R・マドリードはルカ・モドリッチ(37)、カリム・ベンゼマ(35)ら大ベテランたちを前面に出している。
R・マドリードは今季決勝トーナメント1回戦で、リオネル・メッシ(35)とキリアン・ムバッペ(24)を擁する豪華軍団パリ・サンジェルマン(PSG=フランス)を破って勝ち進んだ上、最近スペインリーグでも首位を走るなど勢いに乗っている。一方、イングランド・プレミアリーグ(EPL)3位に止まっているチェルシーは、最近、EPLでブレントフォードに1-4の大敗を喫するなどやや失速気味だ。
チェルシーは、試合以外のことでも戦っている。クラブオーナーでロシア石油財閥のロマン・アブラモビッチ氏(56)が英政府の制裁対象となり、チェルシーの営業活動と経費支出でも制約を受けている。チケット販売が自由にできなくなり、ホームファンもシーズン券所有者など一部だけの入場が認められ、選手団の運営費用も大きく減った。チェルシー売却が推進されているため、クラブの不透明な未来が選手たちの心理を萎縮させている。
6日に行われるマンチェスター・シティ(イングランド)とアトレティコ・マドリード(ATM=スペイン)の試合は、EPL首位とラ・リーガ3位との対戦となる。マンCはEPL最強チームの一つだが、まだ「ビッグイヤー」(欧州CL優勝トロフィー)を獲得したことがない。昨季はチェルシーの壁を越えることができず、準優勝に止まった。マンCはリヤド・マフレズ(31)、ラヒーム・スターリング(28)の活躍に支えられ、アントワーヌ・グリーズマン(31)とルイス・スアレス(35)率いるATMに必ず勝つと闘志を燃やしている。
李元洪 bluesky@donga.com