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66歳以上の貧困リスクがOECDワースト

66歳以上の貧困リスクがOECDワースト

Posted April. 07, 2022 08:56,   

Updated April. 07, 2022 08:56

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韓国の高齢者(66歳以上)の相対的貧困リスクが経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高いことが分かった。韓国の穀物自給率は1970年の4分の1水準に落ち、国際穀物価格の変動にさらに脆弱になったものと分析される。

統計庁が6日に発表した「韓国の持続可能発展目標(SDGs)履行報告書2022」によると、2020年の国内の66歳以上人口の相対的貧困率は40.4%だった。18~65歳(10.6%)の4倍水準だ。相対的貧困率は、世帯所得が全世帯の中央値の50%未満である人の比率を意味する。

18~65歳の貧困率に対する66歳以上の貧困率の比率で測定した「相対的貧困リスク」は367.8%(2018年基準)でOECD加盟国で1位だった。スイス(250%)の1.5倍、日本(153.8%)2.4倍がそれに続いた。高齢者の低所得問題も深刻だった。2020年に国内の66歳以上の均等化中位所得(可処分所得)は年1809万ウォンで、18~65歳(年3240万ウォン)の半分水準に過ぎなかった。

2020年の韓国の穀物自給率は20.2%だった。1970年(80.5%)の4分の1水準だ。主食のコメ(92.8%)を除いた豆類(7.5%)、トウモロコシ(0.7%)、小麦(0.5%)などの自給率はいずれも10%を下回った。韓国は大半の穀物を輸入しなければならないだけに、国内の物価が国際穀物価格の変動に大きく影響されるのは避けられない。

コロナ禍の影響で、生徒の学力が基礎水準に満たない割合は、全ての科目で大幅に増えた。2020年に高校2年生の数学と英語で基礎学力に満たない割合は前年よりそれぞれ4.5ポイントと5.0ポイント上昇した。コロナ禍で宅配や出前の需要が増え、紙やプラスチックなどのゴミの排出量も一斉に10~20%ほど増加した。


シン・ジファン記者 jhshin93@donga.com