レアル・マドリード(スペイン)がカリム・ベンゼマ(35)のハットトリックでチェルシー(イングランド)を下し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦を制した。サッカー選手としては決して若くない30代半ばのベンゼマだが、の流れに逆らうような絶頂の決定力を誇り、チームにチェルシー戦の初勝利をもたらした。欧州CL史上最多優勝記録(13回)を保有するR・マドリードは最強の名門クラブだが、1971年以降、欧州のクラブ対抗戦で対戦したチェルシーとは2分け3敗を記録し、一度も勝ったことがない。
ベンゼマは7日、ロンドンの敵地スタンフォード・ブリッジで行われた今季欧州CL準々決勝チェルシー戦で3ゴールを決め、チームを3-1の勝利に導いた。CL史上最高齢でのハットトリックで、先月パリ・サンジェルマン(PSG=フランス)との決勝トーナメント1回戦第2戦に続く2戦連続のハットトリックだ。CLで2戦連続のハットトリックはCL史上4度目。ルイス・アドリアーノ(2014年=シャフタール・ドネツク)、リオネル・メッシ(2016年=バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド(2017年=R・マドリード)が達成したことがある。
ベンゼマは同日、4本のシュートを放ち3回もゴールネットを揺らした。前半21分と24分には上がってきたクロスを正確に頭で合わせた。後半1分には相手GKのミスを逃さずボールを奪って無人のゴールに蹴り込んだ。今季CLで11ゴールを記録中のベンゼマは、アヤックス(オランダ)のセバスティアン・ハラーとともに得点2位だ。ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン=12ゴール)に1ゴール遅れている。ベンゼマは最優秀選手の「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。試合終了後、R・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、「時間を追うごとに美味しくなるワインのような選手だ」とベンゼマの活躍を絶賛した。前季王者チェルシーは0-2でリードされた前半40分、カイ・ハーベルツが追撃点を挙げたが、そこまでだった。
ベンゼマは今季のラ・リーガでも絶頂のパフォーマンスを見せている。24ゴールで得点ランキング首位をマークしているが、2位とは10点も差がある。アシストも11個を記録しリーグ1位だ。ベンゼマは今季まで4季連続で20得点以上を記録した。リーグ戦と代表戦などを含め、今季に計37ゴールを決めたが、2005年プロデビュー以来の最多得点だ。
今季UEFAクラブランキング1位のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)は7日、敵地で行われたビジャレアル(スペイン)との準々決勝第1戦で一撃を食らった。UEFAクラブランキング20位のビジャレアルは、前半8分に決まった試合の決勝ゴールとなるアルノー・ダンジュマの先制点を守り抜き、「ブンデスリーガの巨人」バイエルン・ミュンヘンを1-0で下す大異変を演じた。
金東昱 creating@donga.com