韓国軍、ウクライナへ防弾チョッキなどを追加支援へ

尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領側が、来月の政府発足後のウクライナへの戦闘武器の支援に線を引いた。軍当局は、ウクライナに２０億ウォン相当の物資を追加支援することを決めた。

尹氏側の裵賢鎮（ペ・ヒョンジン）報道担当は１３日、記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領が韓国国会でのオンライン演説で武器の支援を要請したことについて質問を受け、「現（文在寅）政府も（武器の支援を）拒否する意向を明らかにしたと理解する」と答えた。事実上、新政府でも戦闘武器の支援は難しいということだ。ただし、裵氏は「（ウクライナに対する）人道支援に対しては新政府で拡大することを考慮している」と付け加えた。

韓国軍は、早ければ来週から欧州行きの定期貨物航空便を通じて、数回にかけて今月末までに２０億ウォン相当の物資を現地に送る計画だ。軍関係者は同日、「ウクライナに防弾チョッキやヘルメット、戦闘食糧、医療品などの軍需物資を提供することを決め、輸送を準備している」と伝えた。

　

軍が追加提供する物資は先月支援した物資（１０億ウォン相当）より２倍ほど増えた。緊急支援の要請を受けた品目で、ウクライナ政府とも協議が行われているという。ただし、殺傷兵器は提供できないという政府の立場には変化がないと軍は明らかにした。

ゼレンスキー氏は１１日、韓国の与野党議員に対する国会でのオンライン演説で、「ロシア軍の船やミサイルを止めることができる軍事装備が韓国にある」とし、武器の支援を要請した。これに先立ち８日にも、ウクライナのレズニコフ国防相は、徐旭（ソ・ウク）国防部長官に携帯用対戦車や対空誘導兵器など多数の兵器支援を要請した。


尹相虎 ysh1005@donga.com