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大統領室、「北朝鮮の核実験に向けた準備は最終段階」

大統領室、「北朝鮮の核実験に向けた準備は最終段階」

Posted May. 26, 2022 08:38,   

Updated May. 26, 2022 08:38

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北朝鮮が弾道ミサイル挑発に続き、近く7回目の核実験を強行する可能性が高いと、政府当局は見ている。北朝鮮が6月前半の開催を予告した朝鮮労働党総会で核実験決定書を採択し、すぐに行動に移す可能性があるという観測が流れている。

大統領室の金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は25日、記者団と会って、「(北朝鮮の核実験が)最後の準備段階にさしかかっている」とし、「1日、2日以内に迫っている可能性は低いが、その後なら十分に可能性があるとみている」と分析した。また、「(核実験をいつ行うかについて)北朝鮮の指導者もまだ決めていないだろう」としながらも、「起爆実験を数週間続けていることから、(核実験に)失敗しない、北朝鮮当局が望む規模と性能を評価する最後の準備段階に差し迫っている段階」と説明した。

核実験が可能な時期としては6月前半が予想されている。北朝鮮は6月前半(1~15日)に党中央委員会第8期第5回総会を開催すると予告している。北朝鮮が6回目の核実験を行った2017年に金正恩(キム・ジョンウン)総書記が政治局常務委員会を緊急招集して核実験命令書を承認したように、第5回総会で核実験決定書を採択する可能性がある。

米国の北朝鮮専門サイト「38ノース」は24日(現地時間)、「先月27日から今月14日までに撮影された衛星写真は、5MW原子炉が稼動しており、4月末から原子炉と使用済み燃料棒処理施設の周辺で普段より多くの車両の動きが捉えられた」と報じた。また、ウラン濃縮施設(UEP)では、「先月27日に覆いが分離し、今月14日には青色の覆いが交換されたことが確認された」と伝えた。

北朝鮮内の新型コロナウイルスの感染拡大が、核実験の時期の変数になり得るという観測も流れている。国家情報院は、北朝鮮内の新型コロナウイルスの感染が5月末~6月初めに頂点に達するものと見ている。北朝鮮が防疫戦で「勝機を握っている」と主張しているので、住民の動揺を静めるために核実験を利用する可能性がある。北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、「正恩氏が新型コロナウイルスの好転に自信を得て、新型コロナの克服と核武力の強化という二兎を追う意志を示すだろう」と分析した。


チェ・ジソン記者 ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 aurinko@donga.com