「独裁者」、「首相を動かす人」と言われる渡辺恒雄(95・写真)読売新聞グループ本社代表取締役主筆の続投が決定したと、読売新聞が25日、明らかにした。100歳に迫る年齢で報道機関の最高経営責任者として前面に立つことは世界的にもまれなことだ。
渡辺氏は、保守的カラーの強化と攻撃的経営で読売新聞を世界最大の発行部数(1日703万部)の新聞に育て上げたと評価されている。政治部記者時代には、自民党副総裁を韓国に行かせ、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領との会談を企画した。1965年の韓日国交正常化交渉での「金鍾泌(キム・ジョンピル)・大平メモ」は、渡辺氏のスクープ報道で世に伝えられた。
強いカリスマで「読売王国」を率いる渡辺氏は、日本の保守政界に大きな影響力を持つ。しかし、靖国神社を参拝した小泉純一郎元首相に対して、「歴史も哲学も知らず、勉強もしない」と批判した。日本プロ野球人気球団の読売ジャイアンツの経営にも携わる渡辺氏は、選手団との恒例行事にも参加し、選手団を激励する。
東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com