今季イングランド・プレミアリーグ(EPL)得点王の孫興民(ソン・フンミン=30、トッテナム・ホットスパー)がサッカー代表の主将腕章をつけてブラジルのネイマール(30=パリ・サンジェルマン)、エジプトのモハメド・サラー(30、リバプール)ら世界的なスタープレイヤーと対決する。
代表チームは来月2日午後8時、ソウル・ワールドカップ(W杯)競技場で国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位のブラジルと親善試合を行う。続いて6日午後8時、大田(テジョン)W杯競技場でチリ(28位)と、10日午後8時からは水原(スウォン)W杯競技場でパラグアイ(32位)と対戦する。最後に14日にはソウルW杯競技場でサラーのエジプトと対決する。エジプト国営メディアのアル・アフラム紙は26日、エジプトサッカー協会が韓国との親善試合を開始することに合意したと報じた。
代表チームはカタールW杯でウルグアイ(13位)、ポルトガル(8位)、ガーナ(60位)とH組に属している。ブラジルとチリ、パラグアイはウルグアイとポルトガル、エジプトは同じアフリカに属するガーナを想定したテストマッチの相手となる。
4連戦の中で最も注目を集めている試合はブラジル戦とエジプト戦。ブラジルはネイマールだけでなく、ヴィニシウス・ジュニオール(22=レアル・マドリード)、ガブリエウ・ジェズス(25=マンチェスター・シティ)など世界トップレベルの選手たちが出場する。
1992年、同い年の孫興民とネイマールの対決は、試合前から関心が高まっている。25日のブラジル戦チケットの前売りに約74万人が殺到し、前売券サイトがダウンした。6万3000席すべて売り切れ、チケット価格は取引サイトで30万ウォン以上に急騰している。
韓国はブラジルと6度対戦し、1勝5敗で劣勢だ。孫興民はブラジルとの対決が3度目で、ネイマールとは2度目の試合となる。2013年に初めて対決した時は、孫興民がほとんど無名だったのに対してネイマールは21歳でバルセロナ(スペイン)に加入し世界の注目を浴びていた。9年が過ぎた現在、孫興民はEPL得点王に輝き、最高の活躍を見せているが、ネイマールは所属クラブからの放出説が流れるほど立場が変わった。試合を1週間後に控えた26日、仁川(インチョン)国際空港から入国したネイマールは、2013年当時所属クラブだったバルセロナと韓国との親善試合に先立ち、ソウル市内のデパートで買い物をを楽しんだ。
EPL共同得点王に輝いたサラーと孫興民の対決にも注目が集まる。両選手は今季EPLで最終節まで熾烈な競争を繰り広げた末、それぞれ23ゴールずつを決めて共同得点王になった。孫興民とサラーが代表戦で対戦するのは初めて。EPLでは2度対決し、孫興民が2試合で1ゴールずつを決めた。サラーは2試合とも沈黙した。韓国のエジプトとの対戦成績は5勝7分け5敗と互角だ。直近の対決は2005年2月で、17年ぶりだ。エジプトはカタールW杯本大会進出に失敗した。
チリはアレクシス・サンチェス(34)、アルトゥーロ・ビダル(35)ら国内によく知られている選手が抜けたが、ベン・ブレアトン(23)、ガリー・メデル(35)ら新鋭とベテランを前面に出して評価戦に出る。パラグアイは新しい顔を大挙抜擢した中、EPLで活躍しているミゲル・アルミロン(28=ニューキャッスル)が目立つ。孫興民は以前チリ、パラグアイと一度ずつ評価戦に出場したが、ゴールは決められなかった。
金東昱 creating@donga.com