中国の『山海経』には想像上の動物が溢れている。その中に「鳧徯(ふけい)」という動物がいる。人間の顔をした雄鶏の姿で、これが現れると戦争が起こる。むろん、この世に鳧徯などいない。だが、鳧徯のようなものは存在する。それが人になれば、子どもたちが通う学校に行って銃を撃つ。それが指導者になれば、軍隊を前面に出して砲弾とミサイルを発射する。
文明の時代に野蛮の世界が共存する。生命よりも尊いものはないと学んだが、時には生命はまったく尊くない。この矛盾に当惑する時、詩人・李世龍の詩に出会った。詩人は数年前に死去し、詩も最近作ではないが、この驚くべき作品はタイトルから魅了する。世界の砲弾がすべて星になるなら、どうなるだろうか。まるで今の私たちの望みを書いているようだ。タイトルを読んだ後、私たちは詩人に催促する。切実なので、早く言ってくれ、あの残酷な武器が星になる話をもっと言ってくれと。そうして詩人の想像と希望について行ってみると、とても幸せになる。現実が反対であることを知っているので、詩の中の想像に感動する。だからこの詩を百人が読み、百万人が読み、千万人が読んでほしい。とても嬉しく、とても悲しい詩だ。