サッカー韓国代表主将の孫興民(ソン・フンミン=30、トッテナム・ホットスパー)が韓国代表通算100試合出場を達成する。
韓国代表は6日午後8時、大田(テジョン)ワールドカップ(W杯)競技場でチリと親善試合を行う。2日のブラジル戦で国際Aマッチ通算99試合目とした孫興民は、チリ戦に出場すれば代表通算100試合出場を果たすことになる。大韓サッカー協会の集計で、これまで韓国男子選手のうち、Aマッチに100試合以上出場した選手は、車範根(チャ・ボムグン)元代表監督、洪明甫(ホン・ミョンボ)蔚山(ウルサン)監督(以上136試合)ら15人で、孫興民は歴代16人目の達成となる。
孫興民は国際Aマッチ通算99試合で31ゴールを決めた。車範根氏(58ゴール)、黄善洪(ファン・ソンホン)U―23代表監督(50ゴール)、パク・イチョン元仁川(インチョン)副団長(36ゴール)、キム・ジェハン元大韓サッカー協会副会長、李東国(イ・ドングク=以上33ゴール)に次ぐ歴代6位の得点だ。2010年にシリアとの親善試合(1-0勝ち)でAマッチデビューを果たした孫興民は、3度目のAマッチだった2011年アジアカップのインド戦(4-1勝ち)でデビューゴールを決めたが、これは高宗秀(コ・ジョンス)元大田(テジョン)監督(18歳87日)に続き、韓国選手では歴代2番目の最年少得点記録(18歳194日)だ。W杯本大会では3ゴールを決め、安貞桓(アン・ジョンファン)や朴智星(パク・チソン)全北アドバイザーの韓国選手W杯得点記録に並んだ。両足を自在に使い、31ゴールのうち10ゴールを左足で決めた。
大韓サッカー協会によると、孫興民はこれまでW杯本大会6試合、アジアカップ本大会12試合、W杯アジア予選35試合、親善試合46試合に出場した。このうち先発で82試合に出ており、フル出場が51試合で、主将の腕章をつけて30試合に出場した。孫興民が出場した試合で、韓国は50勝32敗17引き分けを記録した。孫興民は、「ブラジル戦で悔しい結果を見せたが、チリ戦ではもっと良い試合を見せたい」と話した。
6月のAマッチ2戦目の相手となるチリは、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング28位で、韓国(29位)より1ランク高い。2015年と2016年のコパ・アメリカで2連覇を果たしたが、2022カタールW杯南米予選で7位となり本大会進出に失敗した。今回の親善試合にはアレクシス・サンチェス、アルトゥーロ・ビダル(以上インテル・ミラノ)などベテランが大挙抜けた。世代交代の見地から、25人のうち13人が自国リーグで活躍する2軍に近い若手中心のチームとなっている。
セビージャやアトレティック・ビルバオ(以上スペイン)、パラグアイ代表チームを経たエドゥアルド・ベリッソ監督にとってはチリ監督就任後初の親善試合となる。
韓国のパウロ・ベント監督は5日の記者会見で、「チリは経験豊富な新監督の采配の下、強い守備とシンプルで効果的なビルドアップを駆使する」とし、「ブラジル戦の結果を踏まえて、伸ばすべきところを発展させたい」と語った。
兪載泳 elegant@donga.com