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戦車を模したケーキが「天安門」を連想、中国でライブ配信が強制終了

戦車を模したケーキが「天安門」を連想、中国でライブ配信が強制終了

Posted June. 08, 2022 08:36,   

Updated June. 08, 2022 08:36

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1億6千万人のフォロワーを抱える中国の有名インフルエンサーの李佳琦さん(29)が3日夜、アイスクリームの宣伝のライブ配信中、アイスクリームで戦車の形を作ったところ、突然当局によってライブ配信が遮断され、波紋が大きくなっている。この日は天安門事件から33年となる6月4日の前日で、戦車の形が流血鎮圧を連想させるという理由で、当局が検閲したのだ。天安門事件を知らない中国の若者たちがかえって当時の事件に関心を持つことになり、やぶ蛇になったと指摘されている。

李さんは、アイスクリームを四角形にして、サイドに丸いクッキーを飾り、チョコレートスティックを大砲のようにのせたところ、突然ライブ配信が遮断された。李さんは、「微博(ウェイボ)」を通じて、「技術的問題で放送が中断した」とだけ述べた。

中国は、天安門事件に関する言及を阻止し、犠牲者追悼を禁止している。中国当局は、ライブ配信を遮断して情報を隠そうとしたが、その意図に反して、かえって人々の関心を引くことになる「ストライサンド効果」が起こったと、米CNNは6日、報じた。米国の女優で歌手のバーブラ・ストライサンドは2003年、カメラマンが同意なく自宅まで撮影したとして、公開しないよう訴訟を起こした。しかし、法廷攻防でメディアの関心が高まり、ストライサンドの自宅は観光名所となった。

香港当局は最近、市民に、先月末にフランスのカンヌ国際映画祭でもサプライズ上映されたドキュメンタリー「時代革命(REVOLUTION OF OUR TIMES)」を見ないよう警告している。香港の反中国民主化運動に拡大した2019年6月9日の大規模デモを扱った作品で、デモ3周年を記念する動きを阻止するためだ。しかし、米国の動画配信プラットホームなどを通じて、このドキュメンタリーを見る人が急増していると、香港メディアが伝えた。


金祺容 kky@donga.com