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「インフレファイターの役割が重要」 韓銀がさらなる利上げを示唆

「インフレファイターの役割が重要」 韓銀がさらなる利上げを示唆

Posted June. 11, 2022 09:03,   

Updated June. 11, 2022 09:03

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韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁(写真)は10日、「インフレファイターとして、中央銀行の本来の役割が再び重要になっている」として、追加の基準金利の引き上げを再度示唆した。

李総裁は同日、韓銀創立72周年の記念の辞で、「金利引き上げで短期的には脆弱階層の困難が大きくなりかねないが、ややもすると時期を逃してインフレがさらに拡散すれば、被害はさらに大きく現れかねない」としたうえで、このように明らかにした。

利上げで家計や企業の利息負担は増えることもありうるが、高騰する物価を抑えるために、先制的な対応に乗り出すことが重要だという意味と解釈される。企画財政部の崔象大(チェ・サンデ)第2次官も同日、「物価安定に寄与する4兆ウォン規模の財政事業を選別して集中管理する」と明らかにした。

李総裁は、「グローバル物価上昇の圧力が、相当期間続くものとみられる」とし、「韓国国内の消費者物価の上昇率が5%を上回り、主要国の中央銀行が正常化のテンポを高めていく時点で、私たちが先制的に緩和の度合いを調整していくとはなかなか言えない」とも話した。事実上、7月と8月の相次ぐ金利引き上げは避けられないというメッセージと解釈される。

さらに韓銀内部の組織文化と関連して、李総裁は「『肩書を問わず』『言うべきことは言う』組織文化を作り、集団知性が効率的に発揮されるようにしよう」とし、「硬直した位階秩序をなくすのに先頭に立つ」と話した。


シン・ジファン記者 jhshin93@donga.com