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Posted June. 11, 2022 09:02,   

Updated June. 11, 2022 09:02

한국어

「太陽が好き、月が好き?」。もし詩人に聞けば、どんな返事が出るだろうか。これは「パパが好き、ママが好き?」の質問に匹敵するほど難題だ。難しいから多数決に従ってみよう。正確な数値を推し量った人はいないが、韓国の詩には特に月が多く登場する。だから私は、詩人には「太陽より月」と答えたい。

月は太陽と違って、目にすることができる。目にすると心にも込める。詩人たちは目に留めて、心に込めるものを特に愛している。また、月は闇を少し照らすことができる。太陽は闇を完全に追い出してくれるが、闇の時間を共に耐えるのは月だ。詩人たちは、完全な幸せより絶望の中の希望をもっと愛するものだ。

そして月は心そのものだ。恋に落ちた人に月は恋人で、別れた人にとっては悲しみであり、失った人にとっては懐かしさである。月は見えなくても、確かに存在するすべてのものだ。私たちは現実で見つけられるものを月に照らしてみて、現実で見つけられないものはさらに月の中で探す。あの月がなかったら、詩人はもっと貧しかっただろう。

月を愛する詩人を知るために、この詩を読む。見えなくてもそこにいることを知っているという話、頭では知らなくても、心では知っているという話だ。この詩の裏側に、数多くの詩人が立っている。彼らはみな同意しながら、うなずいている。見えないが、確かに存在する心があると、私たちの心があの空の月になったと。

文学評論家