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欧州人権裁判所、英国の「難民押し付け」にまった!

欧州人権裁判所、英国の「難民押し付け」にまった!

Posted June. 16, 2022 09:44,   

Updated June. 16, 2022 09:44

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欧州人権裁判所(ECHR)が、ドーバー海峡を渡って英国に来た難民認定申請者を飛行機に乗せてルワンダに送り返そうとした英政府に対して、移送中止を命じた。

英BBCによると、ECHRは14日(現地時間)、英政府に難民認定申請者をルワンダに移送する計画を直ちに中止するよう命じた。このため、同日午後、英空軍基地から難民認定申請者7人を乗せてルワンダに向う第1便が、離陸数分前に中止となった。

ECHRは、ルワンダ行き飛行機に乗ったイラク人男性が、「取り返しのつかない被害に遭う実質的な危険に置かれている」と判断し、移送中止を命じたと明らかにした。また、ルワンダで公正で効率的な難民審査を受けることは難しく、ルワンダが「安全な第3国」と見るには深刻な論議があると英最高裁が認めた点も考慮したという。

ジョンソン英首相は今年4月、ルワンダ政府と開発援助1億2千万ポンド(約1865億ウォン)を提供する条件として難民認定申請者をルワンダに移送する協定を結んだ。英政府は命がけの亡命や人身売買を防止するためだと説明したが、人権団体は「難民押しつけ」と批判した。

英政府は同日、遺憾の意を表明し、次の便を準備して難民認定申請者の移送を強行することを予告した。英最高裁は来月、ルワンダへの移送が適法かどうかを判断する。昨年、小型ボートに乗って英国に来た難民認定申請者は、前年比約2万人増加の2万8526人にのぼった。


キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com