全羅南道和順郡白鵝面西酉里(チョルラナムド・ファスングン・ベクアミョン・ソユリ)の恐竜足跡化石産地(天然記念物第487号)で、翼竜の集団生活を立証する足跡化石が世界で初めて発掘された。
全南(チョンナム)大学地球環境科学部のホ・ミン教授(韓国恐竜研究センター長)の研究チームは28日、最近、中生代白亜紀(1億年前)に作られた和順郡西酉里の恐竜足跡化石産地で、2〜6センチの大きさの翼竜足跡350個余りが大量に残っている化石を発見したと明らかにした。
研究チームによると、発見当時、翼竜の足跡は、そのほとんどが隙間がないほどぎっしり密集しており、前足と後足が鮮明に見えるほど保存状態も良好であることが分かった。研究チームは、この化石に小さなサイズの足跡から相対的に大きな足跡が多様に分布していることを根拠に、幼い翼竜と成長した翼竜が一緒に集まって生活したと見ている。
ホ教授は、「これまで、骨化石や巣化石を根拠に、翼竜の群集生活を推定してきたが、今回翼竜の足跡化石が発見され、群集生活が世界で初めて証明された」と話した。ここで翼竜が活動した時期は、約9000万年前と推定される。
研究チームは、発掘内容を「韓国白亜紀初期の翼竜足跡集団の混合年齢集団に関する証拠」という論文で作成し、23日、国際学術誌ネイチャーの姉妹誌「サイエンティフィックリポーツ」の最新号に掲載した。全南大学地質環境科学科博士課程に在学中のチョン・ジョンユン氏が第1著者として参加し、英国のレスター大学や中国地質科学大学も一緒に研究を行った。
研究チームは、今回の論文と後続研究を基に、8月にポーランドのワルシャワで開かれる「白亜紀研究200周年記念の第11回白亜紀シンポジウム」や、11月にカナダのトロントで開催される「第82回世界脊椎古生物学会」で関連内容を発表する予定だ。
無等山(ムドゥンサン)圏のユネスコ世界地質公園の名所に挙げられる西酉里恐竜足跡化石産地は、白亜紀の韓半島の肉食恐竜の行動習性と生態に関する情報を提供する貴重な遺産で、2007年に天然記念物に指定された。これまで6つの堆積層(堆積層準)から1500個余りの後期白亜紀恐竜の足跡と73個の歩行列(連続した足跡)が発見された。
鄭勝豪 shjung@donga.com