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ワクチン接種対象「50歳代に引き下げ」を検討、専門家らは「高齢層の接種率向上が重要」と指摘

ワクチン接種対象「50歳代に引き下げ」を検討、専門家らは「高齢層の接種率向上が重要」と指摘

Posted July. 12, 2022 09:08,   

Updated July. 12, 2022 09:08

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政府は、現在60歳以上となっている新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種対象者を50歳代に引き下げる案を検討している。しかし、専門家らは、これより4回目の接種をしていない高齢者を接種させることがより急がれる問題だと指摘している。

11日、疾病管理庁によると、同日まで60歳以上のワクチンの4回目の接種率は31.8%に止まった。全体60歳以上の人口1374万人のうち、約937万人が4回目の接種を受けていないという意味だ。

韓国国内で、新型コロナの4回目の接種が始まったのは4月14日。新型コロナに感染すると、重症になる恐れが大きい60歳以上の高齢層と基礎疾患者が対象だった。その後3ヵ月ほどが経ったが、60歳以上の10人に3人しか接種していない。特に60代は、10人に2人(21.1%・7日基準)しか接種を受けていない状況だ。

高齢層の接種が急がれる理由は、ワクチン接種後、時間が長く経っているからだ。国内の60歳以上は、そのほとんどが昨年11月と12月に3回目の接種を受けた。新型コロナのワクチンは、接種後6ヵ月が経過すると、感染予防や重症悪化の防止効果が大幅に低下することが知られている。カトリック大学医学部のペク・スンヨン名誉教授(微生物学教室)は、「感染した時、最も危険な80歳以上も、まだ4回目の接種率が半分に満たない」とし「高危険群の4回目の接種率を最大限引き上げることが重要な時点だ」と強調した。

疾病管理庁は11日、予防接種専門委員会を開き、4回目の接種拡大の可否について議論した。全国民を対象に4回目の接種を行うよりは、「50代以上」など、接種対象を一部だけ拡大する案を検討していることが分かった。感染症危機対応諮問委員会も、同日現在、7日間の感染者の隔離期間を当分維持する案などについて議論した。政府は13日、新型コロナの再流行対策を発表する。

一方、14日からは、海外から入国後、3日以内に受けなければならない遺伝子増幅(PCR)検査の結果を、検疫情報事前入力システム(Qコード)でオンライン入力できる。疾病庁の関係者は、「従来は、各管轄保健所が電話や携帯メールで個別に確認したが、この手続きを簡素化する」と説明した。


イ・ジウン記者 easy@donga.com