新規感染者数が２週連続で前週比倍増、「１ヵ月後は１日に２５万人の見通し」

韓国国内での新型コロナの１日の感染者数が１週間で２倍以上増加し、大流行の兆しを見せている。流行の拡大と夏休みシーズンの移動量の増加が重なり、８月中旬には一日の感染者が最高で２５万人の水準に高騰するだろうという予測も出ている。

１２日、疾病管理庁によると、同日０時基準の国内での新型コロナの新規感染者は３万７３６０人だった。２週間前の先月２８日の９８９４人の３.８倍、１週間前の今月５日の１万８１３６人の２.１倍にそれぞれ急増した。１日の感染者が２週連続で前週比倍増したのは、今年１月末のオミクロン株の大流行以来初めて。

特に、新型コロナの「オミクロン株」より免疫回避の水準が３倍以上高い細部系統ウイルス「ＢＡ.５」が国内で急速に拡大している。先週(３～９日)、ＢＡ.５の国内での検出率は３５.０％と集計され、「ＢＡ.２.３」(３１.８％)など他の細部系統ウイルスを抜いて最も割合の大きい変異株となった。中央防疫対策本部状況総括団のイム・スクヨン団長は、「ＢＡ.５は、高い免疫回避水準のため、多くの再感染を起こすと思う」と述べた。

このような前半の拡大傾向は、米国や英国などに比べても早い方だ。国際統計サイト「アワーワールドインデータ」によると、先週、人口１００万人当たりの１日の平均感染者は韓国は３１１.５人で、米国（３１０.５人）や英国（３０４.８人）を上回った。社会的距離確保と海外入国者への隔離措置などが相次いで解除された影響と解釈される。

当初、今回の流行のピークを「１日１５万人」の水準と予測していた研究陣も、より大きく早い流行予測値を出している。嘉泉（カチョン）大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「８月１７日頃は、一日に２５万人の感染者が発生する可能性がある」とし、「この時期の入院中の重症者は８００人に達する可能性がある」と述べた。


チョ・ゴンヒ記者　イ・ジウン記者 becom@donga.com · easy@donga.com