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自宅で飲む一杯の酒がアルツハイマーにつながる

自宅で飲む一杯の酒がアルツハイマーにつながる

Posted July. 18, 2022 09:19,   

Updated July. 18, 2022 09:19

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コロナ禍が長引く中で、自宅で軽くお酒を飲む「ひとり酒族」が増えている。しかし、このように軽く飲むお酒も、脳の健康に良くないという研究結果が出た。

英オックスフォード大学のアーニャ・トピワラ教授の研究チームは、1週間にビールを7缶以上飲めば脳の鉄分の数値が上がるという研究結果を、国際学術誌「フロスメディシン」に14日公開した。脳に蓄積された鉄分は認知機能を弱化させ、アルツハイマーとパーキンソン病の原因になるというのが研究チームの説明だ。

研究チームは、アルコール摂取が脳内の鉄分数値の変化とどのような関係があるのかを観察するために、2万965人の参加者を対象に研究を進めた。これはアルコール摂取と鉄分蓄積の関連性を調べたこれまでの研究の中で最大規模だ。参加者の平均年齢は55歳、このうち女性が48.6%を占めている。

実験参加者のうち2.7%は、自分が飲酒を楽しまないと言ったが、彼らも毎週18ユニット(unit・1ユニットはアルコール10グラム)のアルコールを摂取していることが分かった。18ユニットは、ビール7缶やワイン6杯程度に入っているアルコール量に当たる。研究チームは、磁気共鳴画像(MRI)の撮影装置で参加者の脳を撮影し、彼らの認知能力と運動能力を評価した。

全体参加者に対する分析結果で、毎週7ユニット以上のアルコールだけを摂取しても、脳の基礎神経節に鉄分の蓄積量が増えることが確認された。基礎神経節は、認知能力と運動能力の調整と関連がある部位だ。トピワラ教授は、「毎週7ユニット以上のアルコール摂取は、脳内の鉄分の蓄積と関連があることを発見した」とし、「アルコール摂取で鉄分数値が上昇すれば、認知機能の低下につながりかねない」と話した。


パク・ジョンヨン記者 hesse@donga.com