米国防総省は20日(現地時間)、「北朝鮮が、豊渓里(プンゲリ)核実験場で早ければ今月中にも核実験をする準備を終えたと見る」と明らかにした。韓国戦争の休戦協定締結日の27日を前後して核実験をする可能性があると警告したのだ。
米国防総省のマーティン・メイナード報道官は同日、東亜(トンア)日報の質問に、「核実験の可能性に対する米国の見方は、最近の北朝鮮の声明と一致する」とし、「このような情報を同盟国と共有し、同盟・パートナー国家と緊密に調整する」と明らかにした。これに先立ち、北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は18日、「われわれの自衛的核抑止力は信頼でき効果的だ」と主張した。
国防総省が「今月内」と期限を特定したことで、韓米情報当局が豊渓里核実験場の新たな動きを捉えているとみられる。特に、核戦略を担当する米戦略軍司令部は、5月に開かれた北朝鮮の核に関する初の非公開会議で、北朝鮮が小型戦術核兵器を使用する可能性について議論したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが20日付で報じた。
同紙は、同会議で北朝鮮が韓半島武力衝突の序盤に韓国と米国の譲歩を引き出すために戦術核を使用する恐れがあるという指摘が出たと伝えた。また、韓米両国が「斬首作戦」に出ると金正恩(キム・ジョンウン)総書記が判断すれば、核兵器を使う可能性があるという分析も出された。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com