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元韓国戦争参戦勇士会会長のキナード氏「追悼の壁は韓国戦争の遺産を記憶する努力」

元韓国戦争参戦勇士会会長のキナード氏「追悼の壁は韓国戦争の遺産を記憶する努力」

Posted July. 27, 2022 09:14,   

Updated July. 27, 2022 09:14

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「韓国の自由と民主主義を守るために米国人3万6千人以上が戦死した韓国戦争の遺産を永遠に残せるようになりました」

韓国戦争に参戦したラリー・キナード元韓国戦争参戦勇士会(KWVA)会長(94・写真)は25日(現地時間)、東亜(トンア)日報のインタビューで、ワシントン韓国戦争参戦記念公園の追悼の壁について「誇らしい」とし、このように話した。キナード氏は、韓国戦争で右腕と足を失った「左手敬礼」の主人公ウィリアム・ウェーバー大佐(1925~2022)と共に追悼の壁の建設を推進した。

キナード氏は、「韓国戦争を記憶する多くの兵士が亡くなり、戦争の遺産が忘れられることを心配した」とし、「追悼の壁は、その遺産を記憶する努力の頂点」と感激した。

テキサスA&M大で機械工学を専攻したキナード氏は、1950年に陸軍砲兵少尉に任官した。戦線への投入を志願し、1952年に第3歩兵師団に配属され、38度線最前方砲兵観測将校として臨津江(イムジンガン)戦闘に参戦した。戦線に配置された夜、キナード氏は中国共産軍と衝突した。「監視警戒所にいた時、ラッパの音と太鼓の音が鳴って外を見ると、塹壕に向かって這い上がってくる中国共産軍で丘が真っ黒だった。怖かったが、塹壕で中国共産軍と戦った。多くの味方が戦死した」。

2011年に通信会社を退職したキナード氏は、5年間、米国各地の学校を訪れ、「忘れられた戦争」韓国戦争を知らせる「テル・アメリカ(Tell America)」プロジェクトに力を入れた。米国防総省の支援で出版した韓国戦争要約書2万5千部を学校図書館に贈った。キナード氏は、「韓国戦争を忘れられた戦争と呼ぶのは誤りだ。明確に勝利した戦争」とし、「韓国の民主主義と自由、驚異的な経済成長が、私たちの勝利を証明する」と強調した。

27日に行われる「追悼の壁」除幕式では、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とバイデン米大統領のメッセージが発表される。尹大統領のメッセージは、訪米中の朴敏植(パク・ミンシク)国家報勲処長が代読する。バイデン氏のメッセージは、デニス・マクドノー退役軍人長官が読む予定だ。除幕式には参戦した兵士や遺族をはじめ、朴氏のほかに李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官、李憲昇(イ・ホンスン)国会国防委員長、アミ・ベラ米連邦下院議員、米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官ら約2千人が参加する。

韓米同盟財団(KUSAF)は25日、キャンベル氏に会って、バイデン氏の韓国式の名前「裵地星」が書かれた額を伝えたと明らかにした。本貫は米軍基地がある京畿(キョンギ)「平沢(ピョンテク)裵氏」とし、「地球の星」という意味を込めた。

韓国政府が支援した287億ウォンで建てられた追悼の壁には、カトゥサ(KATUSA=在韓米陸軍に配属された韓国兵)戦死者をはじめ韓国戦争に参戦した米軍兵士約4万3千人の名前が刻まれた。


金民 kimmin@donga.com