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譲渡税重課の緩和でソウルのマンション贈与が急増、10件中3.5件の割合

譲渡税重課の緩和でソウルのマンション贈与が急増、10件中3.5件の割合

Posted August. 01, 2022 08:55,   

Updated August. 01, 2022 08:55

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ソウル江南区(カンナムグ)と広津区(クァンジング)にそれぞれマンション2軒と1軒を保有している60代の多住宅者A氏。保有税のために頭を悩ませていたA氏は今年5月、娘に広津区にある15億ウォンの専用面積59平方メートルのマンション(伝貰(チョンセ)保証金8億ウォン)を譲った。5月10日から1年間、多住宅者の譲渡税重課排除措置が施行されるというニュースを聞いて、「負担付贈与」の方法で娘に家を渡したのだ。負担付贈与とは、伝貰や融資を挟んだ住宅を贈与する時、伝貰保証金や融資金は譲渡し、残りは贈与することをいう。A氏が納めた税金は、保証金8億ウォンに対する譲渡税1億4000万ウォンで、排除措置以前の3億ウォンの半分水準だった。残りの7億ウォンに対する贈与税は娘が払うことにした。

今年5月、多住宅者の譲渡税重課排除措置が施行され、今年上半期(1~6月)のソウル・マンションの贈与取引の割合が2006年以降最も高かったことが分かった。

31日、韓国不動産院によると、今年上半期のソウル・マンションの贈与取引は3477件で、全体のマンション取引(2万4469件)の14.2%を占めている。2006年に統計を取り始めて以来、最も高い数値だ。特に重課排除措置が発表された直後の5月の贈与は17.2%(830件)で、5月基準でその割合が最も高かった。

取引の崖の状況で、適当な譲渡者を探すのが難しい家主たちが、譲渡税の重課排除で譲渡税を削減できるようになると、融資や伝貰を挟んだまま子供に家を渡したものと分析される。キム&ジョン税務会計事務所のキム・ヒョンソク代表税理士は、「5月の多住宅者譲渡税重課排除の発表後、保有税の負担を感じていた多住宅者の負担付贈与をめぐる問い合わせが多かった」と伝えた。

専門家たちは、7月以降も贈与取引は多いと予想した。税制の見直し案で贈与に対する税負担が高まり、多住宅者が来年の再編案の適用前に贈与を終えようとしているという。代表的に来年から贈与取得税の課税標準が既存の公示価格から一般相場に準ずる「時価認定額」に変わる。「譲渡所得税の繰越課税」の適用期間も伸びる。従来は贈与された住宅を5年内に売り渡せば、贈与時点ではなく贈与者が取得した時点を基準に譲渡税を払うようにしたが、この期間が10年に伸びるという。

信栄(シンヨン)証券ファミリーヘリテージ本部のイ・ヨンフン税理士は、「税制見直し案の発表後、今年中に贈与したいという問い合わせが多い」とし、「下半期も贈与が増え、売買市場は相対的に萎縮するだろう」と話した。


チェ・ドンス記者 firefly@donga.com