「漫画の王国」日本で開かれた全国高校生の漫画コンテストで、韓国の高校生たちが最優秀賞を受賞した。先月31日、高知県で開かれた「第31回漫画甲子園」の決勝戦で、光州全南(クァンジュ・チョンナム)女子高校の生徒たちが1位となった。
決勝戦に進んだ20校のうち、韓国の学校は全南女子高校が唯一だった。今大会にオンラインで参加したキム・ソヨンさん、ソン・ウィヨンさん(3年生)とキム・ヘリョンさん、イ・チェウンさん(2年生)は、結果が発表されると、席から立ち上がって歓声を上げ、涙ぐんで喜びを隠せなかった。授賞者が画面に向かってメダルと賞状を渡すと、カメラの前で腰を曲げて受け取るような姿勢を取って笑い出した場面もあった。生徒たちは、「このように大きな賞をもらって光栄だ」とし、「(本選が開かれた2日間が)本当に長くて短く感じられた」と感想を述べた。
まんが甲子園の正式名称は「全国高等学校漫画選手権大会」。1992年に始まり、新人漫画家の登竜門の役割を果たす日本最大規模の高校漫画コンテストといえる。漫画「アンパンマン」の作家やなせたかしを輩出した、「漫画の都」と呼ばれる高知県で毎年開かれる。今年は国内外から179校が参加した。コンテストは、与えられたテーマを制限時間5時間30分、紙一枚に表現する方法で進められる。5年前の2017年の大会では、韓国で初めて全南(チョンナム)芸術高校が1位となったことがある。
「親切な世界」をテーマに開かれた今回の決勝戦で、全南女子高校の生徒たちは日本の駅で道に迷い、タトゥーをした男性に助けられるエピソードを通じて、「人を外見ではなく内面の姿で判断しなければならない」というメッセージを表現した。生徒たちは最初、「日本のヤクザだ!」と怖がるが、実はそのタトゥーは会場までの道を案内する地図だったという内容だ。
1位の受賞者には、賞金30万円(約295万ウォン)と高級絵の具などの賞品が与えられる。生徒たちの大会準備を支援した全南女子高校のオ・ユンスク教諭は、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「芸術専門高校ではなく、学校レベルで多くの支援をしてあげられなかったにもかかわらず、生徒たちがあまりにも楽しく熱心に準備し、良い結果が出せたようで嬉しい」と話した。
洪禎秀 hong@donga.com