2017年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの「元祖」優勝の韓国人ピアニストのソヌ・イェグォン(33)と、2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクール優勝の台湾出身のバイオリニスト、レイ・チェン(33)。米カーティス音楽院の同窓である2人の同い年のスター演奏家が、プロ演奏の世界で初めて呼吸を合わせる。ソウル芸術の殿堂コンサートホールで31日に開かれる「スーパーデュオシリーズレイ・チェン&ソヌ・イェグォン」だ。
二人はカーティス音楽院在学当時、数回呼吸を合わせたが、世界的アーティストに跳躍後、一緒に飾る舞台は今回が初めてだと、公演企画会社のマストメディアは明らかにした。
今回の公演では、グリーグのバイオリンソナタ第2番と20世紀初め、フランスの作曲家であるプーランクのバイオリンソナタ、ヴァイオリニストのイザイに結婚プレゼントとして献呈したベルギー出身の作曲家フランクのソナタ・イ長調を演奏する。いずれも、ピアニストに華やかで劇的な役割を与え、バイオリンと対等な表現力を発揮させた作品だ。
チェンは、エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝翌年の2010年に初めて来韓し、ソウルバロック合奏団(現コリアンチャンバーオーケストラ)と共演したのを皮切りに、2015年と2018年の2度の来韓リサイタルを行い、韓国のファンにも親しまれている。2016年にはキム・デジン指揮の水原(スウォン)市立交響楽団とブルッフのバイオリン協奏曲とブラームスのバイオリン協奏曲を、翌年はダーヴィト・アフカム指揮のロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の来韓公演でラロのスペイン交響曲を共演した。
チェンは、SNSで活発に疎通するバイオリニストだ。自身が運営するレイ・チェン・ユーチューブチャンネルは登録者が26万人余りだ。新型コロナウイルス感染症の拡大の中でも、自宅で直接録音したレコーディングを公開するなど、ファンとの接触面を着実に広げてきた。アルバム活動も活発だ。2018年にブルッフのバイオリン協奏曲1番などを盛り込んでリリースしたアルバム「ゴールデンエイジ」は、「これ以上望むことのない演奏」(グラモフォンマガジン)という賛辞を受けた。
9月1日は大田(テジョン)芸術の殿堂アートホール、2日は大邱達西(テグ・タルソ)アートセンターの青龍ホール、3日は釜山(プサン)文化会館大劇場で同じプログラムで公演する。お問い合わせは1544-1555まで。
ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com