孫興民(ソン・フンミン)が2年連続得点王に挑戦するイングランド・プレミアリーグ(EPL)の2022~2023シーズンが6日開幕する。孫興民が所属するトッテナム・ホットスパーは、韓国時間6日午後11時、英国ロンドンにある本拠トッテナムホットスパースタジアムでサウサンプトンと開幕戦を行う。プレミアリーグデビュー2年目を迎える黄喜燦(ファン・ヒチャン)が所属するウルバーハンプトンも同日、同じ時間に敵地でリーズ・ユナイテッドと開幕戦を行う。
昨季にアジア選手では初めてプレミアリーグ得点王に輝いた孫興民は、2シーズン連続得点王を狙う。孫興民はシーズン開幕を控えて出場したプレシーズン4試合で2ゴール、2アシストを記録し、得点王争いに向けたワームアップを終えた。25人のプレミアリーグ歴代得点王のうち、連続得点王を達成したのは6人。このうち3シーズン連続得点王タイトルを獲得したのは、イングランドの伝説アラン・シアラー(1994~1995、1995~1996、1996~1997シーズン)とフランス代表FWティエリ・アンリ(2003~2004、2004~2005、2005~2006シーズン)の二人だけだ。
孫興民と得点王を争うライバルは、昨季より増えた。昨季プレミアリーグ1、2位だったマンチェスターシティ(マンC)とリバプールが、それぞれ「特級ストライカー」を獲得している。マンCはドイツ・ブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムントでこの3シーズンで89試合86ゴールを記録したアーリング・ハーランドを、リバプールはポルトガル・プリメイラリーガ得点王出身のダルウィン・ヌニェスを獲得した。英紙テレグラフはブックメーカー「スカイベット」の配当率をもとに、新シーズン得点王の可能性を予測したが、ハーランドが27%で1位だった。昨季に孫興民と共同得点王に輝いたモハメド・サラー(リバプール)が18%で2位、ハリー・ケイン(トッテナム)が15%で3位だった。孫興民はガブリエル・ジェズス(アーセナル)、ヌニェスとともに4位タイ(8%)だった。
しかし開幕戦相手がサウサンプトンであることは孫興民には嬉しい。これまで決めた93ゴールのうち10ゴールをサウサンプトンから奪うほど強かったからだ。2020~2021シーズン序盤の2020年9月20日、孫興民はサウサンプトン戦で4ゴールを決め、5-2の大勝を牽引した。自身のプレミアリーグ初ハットトリックと1試合最多得点記録を同時に打ち立てた。
孫興民の「EPL通算100ゴール」は、あと7ゴールを残しており無難に達成できそうだ。2015-16シーズンからEPLでプレーした孫興民は、4ゴールを決めた初シーズンを除いては、その後6シーズンの間、毎年2桁のゴールを決めている。93ゴールはEPLでプレーしたアジア選手の中で最多であり、EPL全体で38位に当たる。
1992年に発足したプレミアリーグで通算100ゴール以上を決めた選手は計33人。欧州圏外の選手では、マンCで10シーズン間活躍したアルゼンチン出身のセルヒオ・アグエロ(FCバルセロナ)が唯一4位(184ゴール)に名を連ねている。
1882年に創設されたトッテナムは、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)時代に2度(1950~1951、1960~1961シーズン)優勝したが、1992年にEPLが発足してからはリーグ優勝がない。2015~2016シーズンの3位を皮切りに2016~2017シーズン2位、2017~2018シーズン3位で王座を狙ったが優勝には届かなかった。
2020~2021シーズンに7位まで下がったトッテナムは、アントニオ・コンテ監督がシーズン途中から采配した昨シーズンに欧州チャンピオンズリーグ進出権が与えられる4位まで順位を上げた。今シーズンオフ中にリシャルリソン、イヴァン・ペリシッチ、クレマン・ラングレなど攻守にわたって6人を獲得し、「充実した補強」という評価を受けた。英BBCは新シーズンを予測する中で、トッテナムをマンCとリバプールに次ぐ3位に挙げた。
金培中 wanted@donga.com