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軍の生活館で北朝鮮称賛動画を視聴、海軍検察檀が兵士を起訴

軍の生活館で北朝鮮称賛動画を視聴、海軍検察檀が兵士を起訴

Posted August. 08, 2022 09:09,   

Updated August. 08, 2022 09:09

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20代前半の海軍兵士A氏が、国家保安法違反などの疑いで先月末、裁判にかけられたことが確認された。軍服務前後に北朝鮮体制を称賛し、主体思想の書籍など利敵表現物を所持および頒布し、国家保安法第7条(称揚.鼓舞)に違反したという容疑だ。軍将兵が、国家保安法上称揚・鼓舞の疑いで起訴されたのは2016年以来。A氏は軍に入隊する前の2020年、民衆党(現・進歩党)に加入している。

海軍検察団は先月25日、第2艦隊司令部軍事警察隊所属のA氏を国家保安法違反などの疑いで起訴した。保守系与党「国民の力」の姜大植(カン・テシク)議員が確保した軍事安保支援司令部の送検意見書および検察団の公訴状によると、A氏は昨年7月、入隊前後にオンラインコミュニティに北朝鮮体制の優越性を宣伝する動画7件と主体思想に同調する文77件を投稿し、生活館と自宅で「主体思想叢書」など利敵表現物16点を所持し、関連内容をオンラインに投稿した疑いを受けている。

特に、A氏は今年1月、生活館のテレビに携帯電話をつないで北朝鮮宣伝動画を他の将兵に見せたこともわかった。生活館で、携帯電話で「赤旗歌」などの北朝鮮の軍歌約140曲を常に聴いていたという。姜氏は、「精神教育は戦闘力に直結するため、敵に対する明確な概念を将兵に認識させる必要がある」とし、「生活館で北朝鮮称賛映像を視聴することが再び起こらないよう徹底した取り締まりが必要だ」と強調した。

軍は、A氏は北朝鮮との直接の関係はないと見ている。自ら主体思想に心酔した可能性が高いということだ。軍は、大学時代から社会主義体制に憧れてきたA氏が、利敵表現物などに接して主体思想に思想が変化したと見ている。A氏は取り調べを受け、「処罰を受けた後も考えは変えたくない」と話しているという。


申圭鎭 newjin@donga.com