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ウクライナ原発襲撃に国際社会が懸念

Posted August. 09, 2022 08:27,   

Updated August. 09, 2022 08:27

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ウクライナとロシアが欧州最大の原子力発電所があるウクライナ南東部ザポリージャで激しい交戦を繰り広げ、原発の安全が懸念されている。ウクライナを侵攻した直後の今年3月初めにザポリージャ原発を掌握したロシア軍は、最近南部で反撃に出たウクライナ軍に対抗し、この原発を一種の防壁の盾にしている。ロシア軍が付近のヘルソンにも兵士を集中配置しており、戦闘が激化すれば、放射能漏れ事故が発生する可能性も排除できない。

ロイター通信などによると、ザポリージャ原発は6、7日に集中攻撃を受けた。このため、原発労働者1人が負傷し、放射能感知器3台が破壊された。攻撃主体をめぐって、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ツイッターに、「ロシアの核テロ」とし、「ロシアの核に対して国際的に追加制裁すべきだ」と主張した。一方、ロシアは、ウクライナが多煙装ロケット砲で原発を攻撃し、施設が破壊されたと主張した。

両者の攻防が激しさを増し、国際社会の懸念も大きくなっている。グテーレス国連事務総長は8日、「原発攻撃は自殺行為」と警告した。国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長も、「核災害の現実的リスクが示された」と強調した。

これまでウクライナ東部のドンバスで激しく対立していたが、南部に戦線が移りつつある。6日、英国防省は、ロシア軍のトラック、戦車、火砲などがドンバスから南西側に移動しているとし、ザポリージャからヘルソンまでの約350キロが新たな激戦地になっていると指摘した。南部クリミア半島やミコライウなどでもロシア軍が兵力を補充していることが確認されたと付け加えた。


趙은아 achim@donga.com