「球団から人を使ってでも、誰かが『呪われた人形(voodoo doll)』を持っているなら、早く探し出して回収しないといけないのでは」
米大リーグ、ボストン・レッドソックスの編集トップを務めるハイム・ブルームCEOは10日、左腕クリス・セール(33)が「またも」骨折したと伝え、このように語った。セールは7日、自転車に乗って昼食に行く途中、下り坂で転倒して右手首を骨折した。この事故で、9日に手術を受け、セールの今季復帰も絶望的となった。
セールは今年、本拠のフェンウェイパークのマウンドより整形外科を通う回数の方が多かった。セールは、ロックアウト中だった今年2月、試合形式の練習途中、胸に痛みを訴えたが、結局、右肋骨の疲労骨折の診断を受けた。このため、開幕エントリーに名を連ねることができなかった。
先月13日の タンパベイ・レイズ戦で復帰したセールは、5回を投げ3被安打5奪三振、無失点と好投し、「健康でさえあれば」自分がどれほど良い投手かを証明した。セールは、この日の試合終了後、「これ以上骨折はない」と語った。
しかし、5日後の敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦で、1回裏にヤンキースの6番打者アーロン・ヒックスの打球に当たり、左小指が折れた。そして、この負傷から回復し、復帰の準備をしている途中、自転車で転んで右手首まで折れてしまったのだ。
セールはまだ契約期間が1年残っていた2019年、ボストンと1億4500万ドル(約1897億ウォン)で5年延長契約を結んだ。新しい契約条件が初めて適用される2020年を肘の側副靭帯再建術(トミージョン手術)で飛ばしたセールは、昨年8月15日に復帰して5勝1敗、防御率3.16でシーズンを終えた。今季の活躍を期待させる成績だったが、現実は骨折、また骨折、そして骨折だった。このため、セールは延長契約後の3年間、11試合しか消化できなかった。
ブルーム氏は、「選手と球団にとって不運の連続」と言い、「それでもセールが今回の自転車事故前にケガしている小指をケガしなかったのは不幸中の幸いだ」とコメントした。
任寶美 bom@donga.com