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韓国映画ビッグ4の興行収入振るわず、コロナ拡大と高い映画料金が原因か

韓国映画ビッグ4の興行収入振るわず、コロナ拡大と高い映画料金が原因か

Posted August. 26, 2022 08:54,   

Updated August. 26, 2022 08:54

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立秋に入ったばかりだが、劇場街には冬の冷気が漂っている。劇場街最大のピークシーズンである夏に「ビッグ4」と呼ばれる韓国映画の4本の大作が公開されたが、興行成績は期待に及ばず、冷え切ったムードだ。予想を下回る成績表を受け取った配給会社は、パンデミックの間に倉庫にたまった大作映画の上映日を決めることができず頭を抱えている。

25日現在、秋の上映を確定した純製作費100億ウォン以上の大作は「共助2:インターナショナル」(9月7日)のみ。「正直な候補2」、「人生は美しい」(以上9月28日)など一部の中小規模の映画だけが公開を確定した状態だ。

「閑山:龍の出現」、「HUNT(ハント)」、「非常宣言」、「外界+人」の韓国映画「ビッグ4」のうち24日までに「閑山」だけが観客682万人を動員し、損益分岐点を越えた。しかしこれも期待には及ばない。「閑山」は前作「鳴梁(ミョンリャン)」がボックスオフィス史上最多の観客約1760万人を動員し、公開初期は好評で「1千万予約映画」と評価されたが、結果は予想を下回った。

終わりの見えない新型コロナウイルスの感染拡大の懸念と高い映画料金のため、「ビッグ4」のうち1、2本だけ厳選して観覧するムードなどが夏市場の興行不振の原因に挙げられる。

「ビッグ4」でムードを高めた後、たまっている大作を秋から次々に上映しようと考えていた映画配給会社は困惑している。ある映画配給会社関係者は、「高い映画料金に対する反発心理なのか観客がいつにも増して冷ややかで、隙が見える映画に対する酷評が多くなり、秀作クラスの映画でない以上、上映がプレッシャーだ」と話した。また、別の配給会社関係者は、「ビッグ4の一つでもジャックポットを当てれば自信を持って秋の上映を決定できるが、『閑山』も曖昧な成績で、配給会社のほとんどが自信を失っている」と伝えた。ロッテエンターテイメントが秋夕(チュソク・旧暦8月15日)連休に、新作ではなく異例にも昨年公開した「モガディシュ 脱出までの14日間」を再上映することにしたのも、夏市場の大作対決が「観客の取り合い」につながったことと無関係ではないとみられている。

現在、CJ ENM、ロッテエンターテイメントなど各配給会社には、公開を待つ映画がたまっている。代表的な映画が、安重根(アン・ジュングン)義士を主人公にしたユン・ジェギュン監督のミュージカル映画「英雄」だ。宇宙人の話を扱ったキム・ヨンファ監督の映画「ザ・ムーン」、姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の復帰作「ボストン1947」などもいつ日の目を見ることができるのか不透明だ。


孫孝珠 hjson@donga.com