ノバク・ジョコビッチ(35=セルビア、世界ランキング6位、写真)が予想通りシーズン最後の四大大会である全米オープンに出場できなくなった。新型コロナウイルスのワクチンを接種しないという信念のためだ。
ジョコビッチは26日、SNSに「悲しくも全米オープンが開かれる米ニューヨークに行くことができなくなった」とし、「良いコンディションと前向きな精神力を保ち、次の大会で良い姿を見せたい」とのコメントを投稿した。
米国疾病予防管理予防センター(CDC)は、米国入りを希望するすべての外国人は、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた後、米国行きの飛行機に乗る前にワクチン接種済みの証明書を提示するよう義務付けている。ジョコビッチは、全米オープンを控え、CDCで入国条件を緩和できるという見通しに期待をかけたが、結局開幕を3日後に控えた同日、欠場を正式宣言した。
ワクチン未接種でシーズン最初の四大大会だった全豪オープンを欠場したジョコビッチは、その後、英国BBCとのインタビューで「ワクチンを接種するよう強制するなら、四大大会にも参加しない」と明らかにした。全仏オープン(8強)とウィンブルドン(優勝)はワクチン接種が義務事項でなかったためジョコビッチの出場に問題はなかったが、全米オープンには結局出場できなくなった。
全米オープンで3度優勝したジョコビッチが今大会でも優勝すれば、ラファエル・ナダル(36=スペイン、2位)とともに四大大会男子シングルス最多優勝記録(22回)に並ぶことができた。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com