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歴代最強の台風11号、6日に釜山・慶尚南道海岸に上陸の模様

歴代最強の台風11号、6日に釜山・慶尚南道海岸に上陸の模様

Posted September. 03, 2022 07:44,   

Updated September. 03, 2022 15:56

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台風11号「ヒンナムノー」が当初の予想とは違って、6日に釜山(プサン)と慶尚南道(キョンサンナムド)の海岸に上陸するものとみられる。経路が西に少しずれ、内陸を通過する可能性も出てきた。南部地方のほかソウルなど首都圏に強い影響を及ぼす可能性があり、台風への備えが緊急となった。

気象庁は2日、緊急記者会見を開き、「台風11号が慶尚南道の海岸に上陸するとみられる」と発表した。気象庁が予測した経路によると、6日早朝に釜山の海岸に上陸する可能性が最も高い。前日まで、気象庁は台風11号が釜山沖50キロの地点を過ぎて大韓海峡(朝鮮海峡)を抜けると予測していた。

しかし翌日、「上陸」に予想を変更した。気象庁は、「台風の東に位置する北太平洋高気圧が拡大し、台風を西に押し出すとみられるため」と説明した。

台風11号が韓国に上陸するのは5日夜と6日午前の間で、台風の中心気圧は940~950ヘクトパスカルと予想される。韓半島に影響を及ぼした台風の中で最も強かった1959年台風14号「サラ」(宮古島台風)と2003年台風14号「マエミー」の上陸当時の中心気圧はそれぞれ951.5ヘクトパスカル、954ヘクトパスカルだった。台風は中心気圧が低いほど周囲の空気を吸い込み、威力が強くなる。このため、台風11号による風速は秒速50メートル(時速180キロ)を超えると予想される。人が飛ばされ、建物が壊れる可能性がある水準だ。

台風の中心風速、周辺気圧の状況によって、台風11号の北上経路が西にさらに入り込む可能性もある。気象庁分析システム(数値モデル)は、台風が済州(チェジュ)西部を通り、全羅南道(チョンラナムド)南海岸に上陸する可能性があると予測した。この場合、台風がより多くの地域を通過するだけでなく、済州をはじめ慶尚南道の一部地域が「危険半円」に入ることになる。危険半円とは、風や雨が強くなりやすい台風の進行方向の右側を意味する。


李美智 image@donga.com