Go to contents

インド「タタ・サンズ」のミストリー元会長が交通事故で死去

インド「タタ・サンズ」のミストリー元会長が交通事故で死去

Posted September. 06, 2022 08:55,   

Updated September. 06, 2022 08:55

한국어

インドの大手財閥グループ、タタグループの持株会社「タタ・サンズ」の元会長であるサイラス・ミストリー氏(写真)が4日、交通事故で死亡したとBBCなどが伝えた。享年54歳。

警察によると、ミストリー氏が乗っていた車はムンバイ近くのファルガルの道路分離帯に衝突した。ミストリー氏はその場で死亡し、同乗者のうち1人も死亡した。警察は、この車がスピード違反で他の車を追い越そうとして事故が起きたと見て、正確な経緯を調べている。インドのナレンドラ・モディ首相はツイッターで「インド経済の発展能力を信じた有望な企業家」とし、「商工業と金融業界にとって大きな損失」と故人の死を悲しんだ。

タタグループは自動車と鉄鋼、ホテル、ソフトウェアなど7の事業部門で100社を超える系列会社を抱えるインド最大の企業だ。昨年の売上は1300億ドル(約175兆ウォン)だった。

ミストリー氏は、別の財閥「シャプールジパロンジグループ」出身だ。2012年にタタ・サンズの会長に就き、非創業者一族出身として歴代2番目のタタ持株会社会長になった。だが、2012年に取締役会から経営実績不振などの理由で解任された。その後、タタグループを相手に不当解雇訴訟を提起したが、2021年に敗訴した。

ミストリー氏の死でインドの高い交通事故死亡率への関心も高まっている。昨年、インドで交通事故による死者は15万人で、1時間当たり18人が命を失った。


姜聲煇 yolo@donga.com