中国政府が主要路線で運航回数や座席数を制限し、座席の供給不足で航空券の価格が急騰している。これに加え、一部の旅行会社が青田買いした航空券を3~4倍高い価格で売り、消費者の不満の声が高まっている。
7日、航空及び旅行業界によると、最近中国行きの航空券が航空会社が公示した運賃より2~10倍高く売られている。片道50万ウォン程度だった仁川(インチョン)~北京間の航空券が150万~400万ウォンで売られる事例が続出した。新型コロナウイルスの感染拡大前に20万~30万ウォン程度だった青島行きの航空券は150万ウォン以上で売られている。旅行関連サイトには、「中国の旅行会社で航空券を購入したが、値段がとんでもなく高かった」、「航空券の価格が3~4倍上がっているのは愛嬌(?)レベル」、「旅行会社ごとに価格が千差万別」など不満の声が多い。
中国自治区ごとに航空機の運航回数や搭乗客数を制限し、需要と供給に不均衡が生じたことが根本的な原因だ。北京、青島、煙台、威海、天津、広州などの空港では、国際線の運航を航空会社当たり週1回だけ許可したり、航空機の乗客を全体の7割に制限したりしている。
中国と韓国の旅行会社の「アコギな商売」も原因の一つだ。航空会社は、航空当局に申告した運賃でのみ航空券を売ることができる。しかし、旅行会社は航空会社と契約を結び、事前に座席を先取りしたり、一般人より早く座席を確保することが多い。その後、価格を上げて顧客に販売する。時には旅行会社が互いに再販して価格を上げたりするという。消費者は高い金額を出すほかない。
航空券の払い戻しや変更手数料を高く設定する旅行会社もある。最近、中国北京行きの航空券を200万ウォンで購入したAさんが旅行会社に航空券の変更を要請したところ、旅行会社は変更手数料として200万ウォンを要求した。航空会社が販売した時は変更手数料がなかったが、旅行会社が任意で手数料規定をつけたのだ。
韓国国内の航空業界関係者は、「航空会社と政府は旅行会社に対して航空券の価格を統制することができず管理が難しい」とし、「旅客需要と座席の供給が合わなければ、このような現象は当分の間続くだろう」と話した。
韓国消費者院関係者は、「旅行会社の政策には関与しないが、消費者に不利な行為に対しては仲裁することができる。航空券を購入する際は各種規定を慎重に調べ、録音や契約書などを証拠として残すと仲裁や補償を受けるのに有利だ」と話した。
ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com