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英国の新内閣、主要4ポストに「白人男性」ゼロ

英国の新内閣、主要4ポストに「白人男性」ゼロ

Posted September. 08, 2022 09:01,   

Updated September. 08, 2022 09:01

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6日に就任した英国のリズ・トラス首相が側近を内閣の要職に起用し、「側近を重視してスキャンダルに巻き込まれたジョンソン前首相の前轍を踏むのではないか」という批判が起きている。内閣の「主要4ポスト」には白人男性が含まれず、副首相にも女性が指名された。

トラス氏は同日、就任の演説で、「私たちは嵐を乗り切ることができると確信している。経済を再建し、輝かしい英国になることができる」とし、経済、エネルギー、国民保健サービス(NHS)医療問題を優先課題として提示した。また、「エネルギー価格および将来のエネルギー供給源の確保に関する措置を今週設ける」と明らかにした。

トラス氏は演説を終え、ロンドン・ダウニング街10番地の首相官邸で、副首相、財務相、外相、内務相らいわゆる4つの主要ポストを発表した。トラス氏の長年の盟友であるテレーズ・コフィー氏が副首相兼保健社会福祉相に就いた。

財務相には、ジョンソン前内閣で産業戦略相を務めたクワシ・クワーテング氏が任命された。クワーテング氏の両親はガーナ出身で、1960年代に英国に移住した。クワーテング氏は、名門私立イートン・カレッジとケンブリッジ大学を経て、金融界で働いた。外相には、ジェームズ・クレバリー氏が任命された。クレバリー氏は、英国初の黒人外相となった。内務相は、党代表選に出たスエラ・ブラヴァマンが担うことになった。ブラヴァマン氏の両親もケニアとモーリシャスの出身だ。

英紙ガーディアンは、「トラス氏はメイ元首相とは異なるが、ジョンソン前首相と同様、自分に忠実な人々に完全に囲まれた」と初内閣について指摘した。

バイデン米大統領は同日、トラス氏に電話をかけて首相就任への祝意を伝えた。バイデン氏とトラス氏は、両国の協力関係を確認し、緊密な関係を強化することで意見が一致したと、ホワイトハウスは伝えた。


趙은아 achim@donga.com