米FRB、来週に1%利上げの「ウルトラステップ」実施との見方も
Posted September. 15, 2022 08:09,
Updated September. 15, 2022 08:09
米FRB、来週に1%利上げの「ウルトラステップ」実施との見方も.
September. 15, 2022 08:09.
by 金玹秀 kimhs@donga.com.
米国の8月の物価上昇率が市場予想値を上回ると、景気後退の恐怖が広がっている。インフレの長期化を懸念する声があがっている中で、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月、基準金利を1%引き上げるウルトラステップも可能だという観測まで出ている。来年初めの米基準金利が4%になるという共感も崩れ、来年上半期(1~6月)には4.5%まで上昇する可能性があるという見通しも出ている。13日(現地時間)に発表された8月の消費者物価指数(CPI)は前年比8.3%上昇し、市場予測値(8.0%)を上回った。特に、国際原油価格が下落傾向であるにもかかわらず、前月比基準で0.1%上昇し、米国のインフレがピークに達したという期待は裏切られた。20日と21日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議で、FRBが基準金利を大幅に引き上げるだろうとの見方が強まっている。先月、米FRB経済政策シンポジウムのジャクソンホール会議以降、FRBの関係者は今年末、来年初めの基準金利を4%水準に上げることを示唆したが、米国の物価高のショックに、野村証券は来年2月の基準金利を4.5~4.75%と見通している。現在、米国の基準金利は2.25~2.5%。4.5~4.75%になるためには来年2月までに4度のFOMC会議で2.25%を上げなければならない。野村はこのため、21日にFRBが1%引き上げ(ウルトラステップ)に踏み切るものと予想した。景気後退は避けられなくても必ず物価を抑えるべきだと主張してきたラリー・サマーズ元米国財務長官も、同日ツイッターで「私がFRBの官僚だったら、市場の信頼を強化するために1%%の利上げを選択するだろう」と話した。先物金利でFRBの利上げを占うシカゴ商品取引所「Fedウォッチ」によると、14日午前現在、投資家らはFRBのジャイアントステップの可能性を66%、ウルトラステップは34%と見込んだ。ウルトラステップの可能性は前日まで0%だった。1%の利上げは、FRBが現在の連邦基金金利(FFR)を通貨政策手段として採択した1990年代以来、市場衝撃を考慮して一度も試みたことのない措置だ。ジェローム・パウエルFRB議長は、「家計と企業に苦痛があっても、(物価抑制のために)緊縮的通貨政策は継続されなければならない」として景気低迷も辞さないという姿勢を示しており、ウルトラステップの可能性を排除できなくなった。
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米国の8月の物価上昇率が市場予想値を上回ると、景気後退の恐怖が広がっている。インフレの長期化を懸念する声があがっている中で、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月、基準金利を1%引き上げるウルトラステップも可能だという観測まで出ている。来年初めの米基準金利が4%になるという共感も崩れ、来年上半期(1~6月)には4.5%まで上昇する可能性があるという見通しも出ている。
13日(現地時間)に発表された8月の消費者物価指数(CPI)は前年比8.3%上昇し、市場予測値(8.0%)を上回った。特に、国際原油価格が下落傾向であるにもかかわらず、前月比基準で0.1%上昇し、米国のインフレがピークに達したという期待は裏切られた。
20日と21日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議で、FRBが基準金利を大幅に引き上げるだろうとの見方が強まっている。先月、米FRB経済政策シンポジウムのジャクソンホール会議以降、FRBの関係者は今年末、来年初めの基準金利を4%水準に上げることを示唆したが、米国の物価高のショックに、野村証券は来年2月の基準金利を4.5~4.75%と見通している。
現在、米国の基準金利は2.25~2.5%。4.5~4.75%になるためには来年2月までに4度のFOMC会議で2.25%を上げなければならない。野村はこのため、21日にFRBが1%引き上げ(ウルトラステップ)に踏み切るものと予想した。景気後退は避けられなくても必ず物価を抑えるべきだと主張してきたラリー・サマーズ元米国財務長官も、同日ツイッターで「私がFRBの官僚だったら、市場の信頼を強化するために1%%の利上げを選択するだろう」と話した。
先物金利でFRBの利上げを占うシカゴ商品取引所「Fedウォッチ」によると、14日午前現在、投資家らはFRBのジャイアントステップの可能性を66%、ウルトラステップは34%と見込んだ。ウルトラステップの可能性は前日まで0%だった。
1%の利上げは、FRBが現在の連邦基金金利(FFR)を通貨政策手段として採択した1990年代以来、市場衝撃を考慮して一度も試みたことのない措置だ。ジェローム・パウエルFRB議長は、「家計と企業に苦痛があっても、(物価抑制のために)緊縮的通貨政策は継続されなければならない」として景気低迷も辞さないという姿勢を示しており、ウルトラステップの可能性を排除できなくなった。
金玹秀 kimhs@donga.com
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