ウクライナがロシア軍から奪還した東部要衝地イジュムで集団埋葬地が発見されたと、ウクライナ当局が15日(現地時間)、明らかにした。AP通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、テレビ演説で、このような事実を明らかにし、「(集団虐殺があった)ブチャ、マリウポリに続き、残念ながら今回はイジュムだ」と述べ、「ロシアが各地で繰り広げている殺人に対する責任を国際社会は必ず問わなければならない」と主張した。
ウクライナ当局は同日、外信に現場を公開した。AP通信は、集団埋葬地はイジュム郊外の森にあり、木の十字架でマークされた数百の墓が見えたと伝えた。十字架には数字が表示されていた。ある墓には、ウクライナ軍兵士17人が埋葬されたと書かれていた。
ハルキウの地元警察のセルゲイ・ボトビノフ氏は英メディア「スカイニュース」に、集団埋葬地で遺体が少なくとも440体発見されたと明らかにした。また、「奪還した地域で発見された集団埋葬地の中で最大規模」と述べた。埋葬された遺体は、銃や砲撃、地雷、空襲によって死亡したと把握された。遺体の多くはまだ身元が明らかになっていないという。
移住住民のセルゲイ・ゴロドコさんは、埋葬された数百人の中には兵士だけでなく、ロシアがアパートを空爆して死亡した民間人や子ども数十人も含まれていると証言した。ゴロドコさんは、埋葬された民間人の一部は自分が倒壊した建物で発見したと付け加えた。
ウクライナ内務次官のイェベン・エニン氏は同日、現地メディアとのインタビューで、「ロシア軍が多くの『拷問室』を運営していた証拠を発見した」とし、「数体の遺体で残酷な暴力だけでなく耳を切るなどの拷問の跡があった」と語った。
6月にキーウ(キエフ)付近の小都市ブチャでは、手を背中の後ろで縛られたまま殺害された遺体など458体が発見された。
金民 kimmin@donga.com